2025.12.05

, 国内

元祖100万ドルの夜景

冬の神戸に広がる光のきらめきにうっとり

  • 絶景
  • 旅館・ホテル
  • ドライブ
  • 関西

日本三大夜景のひとつ。宝石を散らしたような神戸の夜景

香港にモナコ、上海、ナポリ。日本国内では函館、長崎など100万ドルと評される夜景はいくつかあるが、その元祖は神戸。

そもそも何故100万ドルなのか。まず単純に英語で大金を表す数字がミリオンだという前提がある。日本で言う億万長者に近い。だから、例えばかつて日本でも「ファイナル・アンサー?」というセリフと共に人気を博し、参加者が大金獲得を目指す番組のタイトルは『クイズ$ミリオネア』。イギリス生まれの番組で、原題は『Who Wants to Be a Millionaire?(ミリオネアになりたい人は?)』だった。

夜景を作り出すためのコストを電力会社副社長が計算

が、神戸の夜景に冠された100万ドルは単なるイメージ的表現ではない。1953年、当時の関西電力副社長、中村鼎氏が六甲山から観る夜景に感動し、視界に入る神戸、大阪、芦屋、尼崎の各市の電気料金を計算したところ合計が4億2900万円だった。当時のドル円レートは固定制で1ドル=360円。ドルに換算すると119万ドルとなる。これを同社の広報誌で神戸の夜景を100万ドルに一致すると紹介したのがはじまりだ。

その後、物価の上昇や上記4市の人口増、ドル円レートの変化によって2010年の頃には1000万ドルを超え、2010年当時1ドル=80円台後半~90円ほどだったレートが150円代へと下落した現在では、この夜景を作り出すのに必要な電気料金は1ヶ月あたり5000万ドルを超すとも計算されている。

神戸の夜景を眺めるならまずはここ

神戸の夜景を観るための第一の定番スポットがここ。六甲山地の中央にある標高約700mの山で、掬星台とは星を掬(すく)うという意味。眼下には文字通り、手で星が掬えるのではと思うほど見事な夜景が広がっている。この素晴らしい夜景を形成しているのは市街のほか、港町神戸の埠頭の灯り。宝石を散りばめたような灯りが海岸線ギリギリまで広がり、黒い海との対比でよりはっきりと浮かび上がってその美しさを際立たせている。

展望台自体も整備されていて、天の川を模して地面に蓄光石を敷き詰めた遊歩道、「摩耶⭐︎きらきら小径」も幻想的。晴れた日はこの展望台から神戸、大阪はもちろん対岸の和歌山まで一望できる。ケーブルカー、ロープウェイでのアクセスも楽しい。

 

  

摩耶山 掬星台

     
電話番号
なし
住所
灘区摩耶山町2-2
チェックイン
チェックアウト
営業時間
開館時間
開業時間
見学自由
開園時間
参拝時間
観光期間
休業期間
休業日
見学自由
休館日
休園日
入園料
入館料
拝観料
参拝料
料金
見学自由
アクセス
やビューライン・星の駅から徒歩1分
駐車場
摩耶山天上寺前の駐車場利用
予算
客室数
部屋数
アメニティ
サイト
その他

『おとな旅プレミアム 神戸』P.25

塔に上ってテラスに座ってとさまざまに夜景を眺める

ヨーロッパの田舎を思わせる建物やイングリッシュ・ガーデン、大樹をコンセプトに造られた自然体感展望台の「六甲枝垂れ」など、充実の施設で人気のガーデンテラス。「見晴らしの塔」、「見晴らしのテラス」、「見晴らしのデッキ」と多彩な展望スポットがあるのも魅力で、よりアクティブに夜景を楽しみたい人におすすめ。標高は880mで六甲の山々はもちろん、神戸市街、大阪平野、明石海峡、関西国際空港と変化に富んだ夜景が楽しめる。

施設内にはカフェやレストラン、神戸みやげが充実するショップなどがあるが、ぜひ体験したいのが「かわらけ投げ」。「六甲おみやげ館」で購入した素焼きの皿を「見晴らしのデッキ」から出来るだけ遠くへ飛ばす、厄除けを兼ねた遊びだ。

六甲ガーデンテラス

     
電話番号
078-894-2281
住所
灘区六甲山町五介山1877-9
チェックイン
チェックアウト
営業時間
開館時間
開業時間
9:30~21:00(季節、曜日、天候、店舗により異なる)
開園時間
参拝時間
観光期間
休業期間
休業日
無休(店舗は不定休)
休館日
休園日
入園料
入館料
拝観料
参拝料
料金
無料(一部有料施設あり)
アクセス
六甲ケーブル・六甲山上駅から六甲山上バス・六甲ガーデンテラス下車すぐ
駐車場
あり
予算
客室数
部屋数
アメニティ
サイト
その他

『おとな旅プレミアム 神戸』P.26

ホテルのバーで神戸港のきらめきを間近に眺める

高台から見渡す夜の神戸の眺望は「100万ドルの夜景」の名付け親である中村氏も感動した必訪ポイントだが、海に反射する灯も併せて水平な目線で楽しむスポットもいい。

神戸メリケンパークオリエンタルホテルは海上に突き出た神戸港中突堤に建つリゾートホテルで、海に浮かぶ船から観るような眺望が楽しめる。その最上階、14階のビューバーからからの夜景は圧巻。座る席によってポートタワーや観覧車、港を行き交う船など、さまざまな角度で観ることができる。

ラグジュアリー・ホテルのバーらしい本格派のカクテルをはじめ、ドリンク、フードメニューが充実。夕暮れから夜に掛けて表情を変えていく夜景とともに味わえる。週末のミュージックライブも素敵。

  

VIEW BAR

     
電話番号
078-325-8110(10:00~17:00)
住所
中央区波止場町5-6神戸メリケンパークオリエンタルホテル14F
チェックイン
チェックアウト
営業時間
開館時間
開業時間
18:00~24:00(LO23:30 フードの一部21:00)
開園時間
参拝時間
観光期間
休業期間
休業日
無休
休館日
休園日
入園料
入館料
拝観料
参拝料
料金
アクセス
JR元町駅から徒歩15分
駐車場
あり
予算
客室数
部屋数
アメニティ
サイト
その他

『おとな旅プレミアム 神戸』P.52

最新記事はLINE公式アカウントでも配信中!
ぜひ「友だち追加」をお願いします。

定価:円(税込)

ISBNコード: