

2025.03.21
, 国内
ウマイものならなんでもアリの名古屋めし
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周辺の郷土料理を取り込んで名古屋流に進化
〝名古屋めし“を定義するのは難しい。豆味噌を使った料理が多いが、使わない料理もある。めし、と言うからには食事のみを指すかと思えば甘い小倉トーストやういろうもカウントすると言う。果ては台湾ラーメン、インディアンスパと外国の地名を冠したメニューもあってますます混乱させられる。名古屋めしと称される料理を思い起こせば手羽先、天むす、味噌カツ、ひつまぶしなど際限なく出てくるが、愛知県民や中部地方の人に聞くと、名古屋市はおろか周辺他県で発祥の料理も多いらしく、「あれはウチの地域からパクったものだ」と憤慨したように話す人までいる。共通項は味付けでも種類でもなく、さらには名古屋発祥でなくともいいらしい。
画像提供:ピクスタ

ご飯やビールが進む名古屋B級グルメ
とはいえ、共通点はある。まず、味付けは総じて強め。名古屋周辺は織田信長、豊臣秀吉、徳川家康と三英傑を輩出した土地だが、彼らはみな、濃い味付け、とりわけ味噌を好んだと伝わっており、長い歴史を経ても土地に伝わる味覚はそう変わらないのだと思われる。また、もりもり食べられる庶民的なメニューが多いのも特徴。味噌煮込みうどんはお供の白米が必須だし、手羽先はどんどんビールが進む味付け。モーニングだって朝、コーヒーを注文すれば、あるいはプラス数百円でトーストやゆで卵が付いてくるお得感が嬉しく、コーヒーに、おにぎりやサラダ、茶碗蒸し、ほうじ茶まで付いてくる店(白壁カフェ花ごよみ→『おとな旅プレミアム 名古屋』p.117)さえある。出勤前に、ランチに、仕事終わりにと働くための活力を養うメニューが名古屋めしの必須条件なのだ。
画像提供:ピクスタ

一流の職人が焼いた厳選ウナギを最後まで味わい尽くす
ひつまぶしが他のエリアの鰻重と違うのはその食べ方。まずは鰻丼としてシンプルに、次は薬味と共に、さらには茶漬けにし、最後には3通りのうち好みの食べ方でもう1膳と、これでもかと貪欲にウナギと飯を楽しむ。
あつた蓬莱軒はこの食べ方の発祥店で、明治6年創業という老舗。2代目当主が鰻丼の出前に割れない器をと木製のお櫃を用いたが、数名分をまとめて器に盛って行くと出前先ではどうしてもウナギが先になくなり、ご飯が残ってしまう。そこで最後まで楽しんで食べ尽くしてもらおうと考案したのがひつまぶし。元祖にして名店のひつまぶしはウナギの質はもちろん、秘伝のタレ、備長炭、職人の腕も一流。ご飯の最後一粒まで美味い。
あつた蓬莱軒 本店
- 電話番号
- 052-671-8686
- 住所
- 熱田区神戸町503
- 営業時間
- 11:30~14:00(LO)、16:30~20:30(LO)
- 休業日
- 水曜、第2・4木曜(祝日の場合は営業)
- アクセス
- 地下鉄・熱田神宮伝馬町駅から徒歩7分
- 駐車場
- あり
- その他
- 『おとな旅プレミアム 名古屋』p.106

料理の温度にこだわった熱々パスタが名古屋流
ナポリタンやタラコスパなど、日本には独自に進化したパスタがあって本場イタリア人を驚かせているが、名古屋での魔改造ぶりは一際。ナポリタンはたまごを敷いた鉄板で供する鉄板ナポリタンになり、カレーのルーをかけたインディアンスパも生まれて堂々たる名古屋めしの一翼を担っている。なかでも名題役者級なのがあんかけスパ。元祖は、現在でもあんかけスパと言えば真っ先に名前のあがる専門店、スパゲッティ・ハウス ヨコイで、ラードで炒めた極太パスタと、食べ終わるまで熱々の状態を保つソースのトロミが特徴。玉ねぎやウインナー、ハムなど具沢山のミラカンを筆頭にミートボール、ピカタ、トンカツ、オムレツと具材のバラエティも豊富。
画像提供:ピクスタ
スパゲッティ・ハウス ヨコイ 住吉本店
- 電話番号
- 052-241-5571
- 住所
- 中区栄3-10-11 サントウビル2F
- 営業時間
- 11:00~15:00(LO14:30)、17:00~21:00(LO20:30)※日・火曜、祝日はランチのみ
- 休業日
- 月曜
- アクセス
- 地下鉄・栄駅から徒歩5分
- 駐車場
- なし
- その他
- 『おとな旅プレミアム 名古屋』p.113

小倉あんとバターの幸福な出会いも名古屋発
あんことバターは今でこそ一般的な組み合わせだが、発祥は名古屋。時を遡ること100年前、喫茶店で学生さんがバタートーストをぜんざいに浸しながら食べていたのが始まりだと言う。現在では名古屋周辺の喫茶店のほとんどが扱う人気メニューであり、もうひとつの名古屋名物、モーニング文化ともセットで人気を博している。あんこの甘さや風味、トーストの厚さ、ボリューム、価格など、地元の人はそれぞれに好みの店があるようだが、ここでおすすめしたいのがブチョーコーヒーの小倉トースト。香ばしく焼かれたトーストに小豆の粒感が際立つ自家製あん、さらにちょこんと載った生クリームの組み合わせがピカイチ。手作りのきなこバターも絶品だ。
BUCYO COFFEE
- 電話番号
- 052-582-3780
- 住所
- 中村区名駅南1-10-9 山善ビル1F
- 営業時間
- 7:15~17:00(LO16:30)、モーニングはLO10:30
- 休業日
- 1月1日・2日
- アクセス
- 各線・名古屋駅から徒歩10分
- 駐車場
- なし
- その他
- 『おとな旅プレミアム 名古屋』p.119