2023.12.22

, 国内

静けさと良質の価値を知る

大人にこそ薦めたい温泉地、由布院

  • 観光名所
  • 旅館・ホテル
  • 温泉
  • 九州・沖縄

遠くからでも訪れたい特別な温泉地

日本には全国至る所に温泉地があり、各々、それぞれの魅力を持つ。国内に暮らしていれば、ほとんどの人が自宅から1泊か2泊程度の日程で気軽に訪れることのできる距離に気に入りの温泉があるのではないだろうか。

が、中でもここ由布院は例え飛行機の距離に居を構えていてもわざわざ行きたい特別な温泉地。歴史は古く、奈良期に記された『豊後国風土記』にも登場する。源泉の数は約900に及び、湧出量は毎分万8千600ℓと国内3位の湯量を誇る。一方、観光地特有の商売気は少なく、歓楽街や大型ホテルの代わりに日本の原風景を思わせる盆地に点在する上質な宿がある。上辺だけのきらびやかさとは真逆の、上質な癒しを得られる温泉リゾートだ。

誰もが懐かしさを感じる日本の原風景

湯の量と質は当然のこととさておき、湯布院第一の魅力は風景にある。なだらかな稜線が美しい由布岳に木々の茂る雑木林、山間に広がる棚田、江戸時代そのままに残る街並みなど、日本人なら都会で生まれ育った者でさえ郷愁を感じる眺望に心身がくつろぐ。

さらに質の高いアートが展示される美術館もいい。シャガールやマティス、村上隆など一流の芸術家の作品が由布院に集結している。もちろん、食のクオリティも高い。名旅館で供される地の食材を使った料理は言う及ばず、湯の坪街道や金鱗湖への散策途中に立ち寄ったカフェのスイーツや、食べ歩きに買い求めたコロッケなど、思いがけない美食に出会えるのも大きな喜び。

これからの季節は湯気がたつ早朝の風景が美しい

由布院駅から湯の坪街道を散策しつつ20分ほどで到着する景勝地。約400mの外周には遊歩道が整備されており、景色を眺めながらの散歩に最適だ。

河川から流入する水のほか、湖底からは水に加えて温泉が湧出するため水温が高く、寒い季節の早朝、湖面には霧が立ち上り幻想的。かつては、土地の言葉で由布岳の下に位置する池を意味する「岳ん下ん池」と呼ばれていたが、明治17年(1884)、幕末から明治にかけて国のためにと奔走した尊王の儒学者、毛利空桑が湖で泳ぐ魚の鱗が夕日を受けて金色に耀くさまを見て金鱗湖と名付けたと伝わっている。

  

金鱗湖(きんりんこ)

     
電話番号
0977-84-2446(由布市ツーリストインフォメーションセンター)
住所
大分県由布市湯布院町川上1561-1
チェックアウト
チェックイン
営業時間
見学自由
閉館時間
開業時間
閉園時間
開業時間
閉園時間
参拝時間
観光期間
休業期間
休業日
見学自由
休館日
休園日
入園料
入館料
拝観料
参拝料
料金
見学自由
アクセス
JR由布院駅から徒歩15分
駐車場
予算
客室数
部屋数
アメニティ
サイト
その他

『旅コンテンツ完全セレクション 癒しの湯の街 名湯秘湯』P.71

一度は泊まりたい憧れの温泉宿

全国にその名を知られる国内屈指の名旅館。大正10年(1921)から続く老舗で金鱗湖のほとりに約1万坪という広大な敷地を有し、4つの源泉から湯量豊富な温泉が湧出するという贅沢な環境に離れ14室と本館6部屋のみが点在し、大浴場や露天風呂はもちろん、客室の浴室でも掛け流しの湯が楽しめる。

近隣の山々から届く山の幸に加え、豊後水道で獲れる新鮮な魚介をふんだんに使った会席料理も絶品。上質な設えと食事、サービス、環境にゆったりとくつろぐ風雅な宿だ。

亀の井別荘(かめのいべっそう)

     
電話番号
0977-84-3166
住所
大分県由布市湯布院町川上2633-1
チェックアウト
11:00
チェックイン
15:00
営業時間
閉館時間
開業時間
閉園時間
開業時間
閉園時間
参拝時間
観光期間
休業期間
休業日
休館日
休園日
入園料
入館料
拝観料
参拝料
料金
アクセス
JR由布院駅から徒歩25分
駐車場
15台
予算
1泊2食付 平日4万6200円~ 休前日4万6200円~
客室数
20室
部屋数
アメニティ
サイト
その他
[風呂数]露天風呂:3、内湯: 2、貸切風呂: 0 ※客室風呂は除く [泉質]単純温泉

『旅コンテンツ完全セレクション 癒しの湯の街 名湯秘湯』P.73
*営業状況は公式HPにて最新情報をご確認ください。

店頭で焼く絶品どら焼きが評判

湯の坪街道沿いに位置する和洋菓子店。手間を惜しまないこと、なるべく機械化しないことという、シンプルでありながら現代では難しい方針を守り続けており、一見、素朴にも見えるどら焼きや金鍔、スイートポテト、フルーツメレンゲなどがしみじみおいしく、また、この店でしか出会えない工夫と驚きを備えている。

菓子類をテイクアウトして街道散策のお供にしたり、創業当時から作り続けている九州産フルーツを使ったコンフィチュールをみやげに買い求めるのもいいが、450坪と敷地が広く、飛騨高山から移築したという古民家を使ったカフェやビオトープガーデンを望むテラスで休憩するのもおすすめ。

  

鞠智(くくち)

     
電話番号
0977-85-4555
住所
大分県由布市湯布院町川上3001-1
チェックアウト
チェックイン
営業時間
10:00~17:00(土・日曜、祝日は~17:30)
閉館時間
開業時間
閉園時間
開業時間
閉園時間
参拝時間
観光期間
休業期間
休業日
不定休(年に数日)
休館日
休園日
入園料
入館料
拝観料
参拝料
料金
アクセス
JR由布院駅から徒歩10分
駐車場
なし
予算
客室数
部屋数
アメニティ
サイト
その他

『旅コンテンツ完全セレクション 癒しの湯の街 名湯秘湯』P.75
*営業状況は公式HPにて最新情報をご確認ください。

最新記事はLINE公式アカウントでも配信中!
ぜひ「友だち追加」をお願いします。

国内

旅コンテンツ完全セレクション

癒しの湯の街 名湯秘湯

定価:1980円(税込)A5変

ISBNコード:9784300105627