2023.08.25
, 国内
神戸、南京町でチャイニーズ三昧
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国内3大中華街のひとつ、神戸南京町
神戸、長崎、横浜と日本国内には大規模な中華街が3つある。いずれもかつては南京町と呼ばれていたが、現在もなお、その呼び名を守るのは神戸のみ。
南京とは中国、江蘇省の省都の地名だが、中国を代表する国際港、上海と長江(揚子江)で結ばれていることもあり、広東や福建などと並び、古くから海外に出る人達も多かったエリアだ。日本でも、江戸時代初期から続いたチャイナタウンの老舗である長崎ではこのエリア出身の華僑が多く、在留する中国人のことを出身地問わず南京さん、と呼んでいたらしい。
ともあれ、長崎にチャイナタウンが形成されてから約250年の歳月を経て再び開国した日本の新たな中華街、神戸や横浜でも華僑の人々が暮らす街を南京町と呼んだ。
神戸の南京町の中心は南京町広場
神戸の南京町は、メインストリート、中央広場の名前も南京。町の中心にある南京広場から町の東端に立つ長安門まで続く南京東路、西端の西安門までの南京西路、南京町広場から北へ、南へとそれぞれ延びる南京北路、南京南路がいわばメインストリートで、ここを中心に約100店舗もの中国料理店や屋台、雑貨店、食材店などが軒を連ねている。
とくに飲食が楽しめる店は多彩で、贅沢なコース料理を供する高級店から点心が美味しい飲茶の名店、地元の人々に支持される路地裏の老舗など、ひと口に中華料理と言っても、その選択肢は実にバラエティに富んでいる。もちろん、気軽に食べ歩きが楽しめる屋台も充実。定番の肉まんから中華スタイルの角煮バーガー、ちまき、チャーシューと目移りするほどのラインナップだ。
看板メニューは人気の焼鶏
お店のマスコットもチキンをモチーフにしているが、看板メニューは焼鶏。淡路産などの若鶏を1日間、秘伝のスパイスに漬けてから高温の油で揚げ、さらに蒸すという手間のかかった料理で、いわば中国式のローストチキン。皮はパリパリと香ばしく、肉はジューシー。味のよさはもちろんだが、仕上げに蒸すという工程を経ているためアッサリと食べられるのも嬉しい。店内で食すこともできるが、テイクアウトでも人気を博す逸品で、多い時には1日に400羽ものオーダーが入ることもあるという。夜は贅沢なコース料理も人気だが、ランチタイムにはお手ごろ価格で味、ボリューム共に充実した定食やセットメニューがおすすめ。
劉家荘
- 電話番号
- 078-391-7728
- 住所
- 中央区元町通1-4-8
- 営業時間
- 11:30~14:30 17:00~20:30
- 休業日
- 水曜(祝日の場合は翌日)
- アクセス
- JR元町駅から徒歩3分
- 駐車場
- なし
(『おとな旅プレミアム 神戸』P.72)
街歩きに疲れたら中国茶でひと休み
中国や台湾などでも展開する中国茶の店が日本に出した1号店。もちろん、茶葉や茶器などの販売もしているが、2階のカフェ・スペースでは、鉄観音や白毫銀針、龍井、普洱、茉莉花茶といった旬の高級茶葉で工夫茶を味わったり、白玉やタピオカなどをトッピングした冷やし緑豆ぜんざいなどの中国デザートを食したりと休憩がてら中国の味を満喫することができる。また、1階のテイクアウトコーナーでは、タピオカ・ミルクティや豆腐を使った台湾デザート、豆花なども販売している。高級茶葉を使ったお茶がアイス、ホットの両方でテイクアウトできるのもいい。
天福銘茶
- 電話番号
- 078-333-0229
- 住所
- 中央区栄通2-8-15
- 営業時間
- 11:30~18:00(LO17:30)、物販10:30~19:00
- 休業日
- 不定休
- アクセス
- JR元町駅から徒歩3分
- 駐車場
- なし
(『おとな旅プレミアム 神戸』P.71)
南京町屈指の人気。行列必至の肉まん店
大正4年(1915)創業の老舗にして南京町名物でもある豚まんのお店。行列が絶えず、店頭には誘導のためのガードマンが出るほどの人気店で、カウンターの中では常にせいろが湯気を上げ続けている。豚まんは、肉汁をたっぷり含んだ肉ダネと麹を使ったモチモチの皮の相性が抜群。さっぱりとした後味と小振りなサイズ感とが相まって、何個でも食べられる美味しさだ。店内にはイートインのテーブルもある。
老祥記
- 電話番号
- 078-331-7714
- 住所
- 中央区元町通2-1-14
- 営業時間
- 10:00~18:30(売り切れ次第終了)
- 休業日
- 月曜(祝日の場合は翌日)
- アクセス
- JR元町駅から徒歩3分
- 駐車場
- なし
(『おとな旅プレミアム 神戸』P.71)