2023.06.16
, 国内
阿蘇の大パノラマを車で走破する
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「火の国」熊本のシンボル、阿蘇山
熊本が火の国と呼ばれるようになった由縁については、肥国(ひのくに)という名前からの連想、有明海に浮かぶ不知火など諸説あるが、活発な火山活動も大きな理由だろう。その、火の国を代表する火山が阿蘇山。
外輪山は南北約25km、東西約18km、周囲の長さは約128kmもあり、その大きさは世界を見渡してみても最大級だ。また、これも世界的に見て珍しいことだが、阿蘇のカルデラの内側では5万もの人々が暮らしており、田畑や牧場、住宅、商店などのほか、国道や電車まで走っている。
瑞々しい新緑が美しい初夏は格好のドライブシーズン
カルデラはスペイン語で鍋や釜を意味する単語だが、大観峰から阿蘇全景を眺めてみると、なるほど、鍋のような形をしている。ぐるりと外輪山に囲まれた大きな窪地で、中央に、高岳、中岳、根子岳、烏帽子岳、杵島岳の阿蘇五岳が並ぶ。お釈迦さまの寝姿に見えることから五岳合わせて涅槃像とも呼ばれる。阿蘇山は今なお活火山であり、噴火状況には波があるが白い噴煙が見えることもある。
火口原は豊かな水源に恵まれていて、青々とした草地で牛や羊がのんびりと草を食む牧場や、噴煙が立ち上る荒々しい火口の風景など、多彩な眺望、観光が楽しめる。外輪山を車で走れば、カルデラに広がる牧草地の風景が壮大で、気分も爽快。阿蘇山を縦断するパノラマラインを走れば田園地帯や噴煙立ち上る荒々しい火山の姿があり、起伏に富んだルートが楽しい。阿蘇産のミルクやお肉を使ったおいしいものとの出会いにも心が躍る。
見渡す限りの絶景。カルデラの縁を走る
ミルクロードは、外輪山の尾根を走るドライブ道。ちょうど火口原の縁を走っているため視点が高く、心なしか空が近い。全長、約45km。ゆるやかにカーブしながら、この時期、青々と繁った草原を眼下に広い空の下を行くのは気持ちがいい。牧草地には、点々と牛や羊がくつろいでおり、時折、サイクリングを楽しむ自転車とも行き交う。外輪山の最高峰である大観峰には展望台があり、初夏から秋にかけての早朝、雨上がりや気温の冷え込み、無風といった気象条件が揃えば雲海が見られることもある。まるで一面の雲の上に寝そべるような涅槃像のお姿が印象的。
ミルクロード
- アクセス
- 九州自動車道・熊本ICからミルクロード西側入口まで車で25分
(『おとな旅プレミアム 鹿児島・宮崎 熊本・屋久島・高千穂』 P.118)
カルデラの中心、阿蘇山を縦断する山岳道路
阿蘇パノラマラインとは、阿蘇五岳を南北に貫く国道111号、県道298号の愛称で、山の中腹から山頂近くまでの高低差は約600m。噴煙を吹き上げる中岳や、プチサイズながら山頂付近が窪んだ噴火口らしい姿の米塚、牧草地といった阿蘇ならではの絶景が続く。阿蘇は水源の豊かな土地でもあり、付近には温泉や、湧水で作る絶品スイーツが味わえる店などもあり、ドライブを楽しむには格好の道だ。
阿蘇パノラマライン(あそパノラマライン)
- アクセス
- 九州自動車道・熊本IC/益城熊本空港ICから阿蘇パノラマライン北入口まで車で50分
(『おとな旅プレミアム 鹿児島・宮崎 熊本・屋久島・高千穂』 P.118)
地元の人々も支持する手作りソーセージ
店主厳選のポークや塩、スパイスに加え、阿蘇の湧水を使ったソーセージやベーコン、プレスハム、スモークチーズなどが評判のひばり工房に併設されたカフェ。製品はすべて手作りで、特にソーセージは本場、ドイツのコンテストで金賞を獲るほどの実力を誇る。カフェでは、草原広がるのどかな絶景のなか、このソーセージを使ったホットドッグが味わえる。雄大な阿蘇五岳も見え、ドライブ途中の休憩におすすめのスポット。
ヒバリカフェ
- 電話番号
- 0967-22-1894
- 住所
- 熊本県阿蘇市一の宮町中通640-1
- 営業時間
- 11:00~17:00
- 休業日
- 火曜
- アクセス
- JR阿蘇駅から車で10分
- 駐車場
- あり
(『おとな旅プレミアム 鹿児島・宮崎 熊本・屋久島・高千穂』 P.121)
*施設や店舗の営業などは事前にご確認ください。
画像素材: PIXTA 他