2023.03.24

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日本最西端の群島で

八重山諸島の自然をのんびり観察

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海で隔絶された島国は固有種のゆりかご

日本に暮らしていると、特に都市部の住民には実感しにくいことだが、日本は固有種の多い国。6800以上もの島々から成る島国であること、国土が南北に長く亜寒帯から亜寒帯まで地域によって気候のギャップが大きいことなど、固有種を育む好条件が揃っているらしい。世界で固有種の多い国といえば、1万8000もの島々を有するインドネシアや、国土が広く、たくさんの有袋類が暮らすオーストラリア、島内の動植物の約8割が固有種というマダガスカルがトップ3だが、日本も13位にランクインしている。

例えば、同じ島国であり、国土が同程度の広さであるイギリスの固有種は植物で160、動物では鳥類が1種のみ。だが、日本には植物1800、魚類419、鳥類10、哺乳類48の固有種が生息している。さらに、爬虫類や両生類、まだまだ解明が進んでいない昆虫を加えると膨大な種類の固有種が日本に暮していると考えられている。

独特の気候と風土が育んだ八重山固有の生物相

なかでも沖縄、特に石垣島を中心とする八重山諸島はほかのエリアでは見られない自然の宝庫だ。八重山諸島の中心島であり、面積も広い石垣島と西表島には沖縄での最高峰である500m級の山と水量の潤沢な川があるため広葉樹林が豊かに茂って土地、海、マングローブに栄養を行き渡らせたこともあり、数多くの種類の生物を育んできた。

日本固有というだけでなく、国内でもこのエリアにしかいない動植物や、国内ではここでしか見られない生き物も多い。西表島のみに生息するイリオモテヤマネコや、西表、石垣の両島のみで繁殖が確認されているカンムリワシがその代表だが、どちらも国の天然記念物に指定されている。

瞬きながら群舞するヤエヤマヒメボタル

3~6月は、ヤエヤマヒメボタルの季節。石垣島と西表島のみに生息するホタルで、この時期の日没直後、群れをなして乱舞する。体長は4~6mmと日本最小。群れは数千、数万という単位で、辺りをゆっくりと飛びながら1秒間に3~5回という早いペースで点滅する。石垣島エコツアーりんぱなでは、プロのガイドの案内でその日最もよく観察できる場所を訪れる。一面に光る自然のイルミネーションが幻想的で、ガイドにホタルは求愛のために光ると教えられ、その明滅がいっそうロマンチックに見えてくる。

ホタルツアーの行き帰りには、日本一小さなフクロウの仲間、リュウキュウコノハズクや、翼を広げると60cm以上にもなるというヤエヤマオオコウモリをはじめ、希少な動植物と出会えることもあり、また、ツアーの終わりには星空を見上げる時間が設けられている。石垣島は地上から発する人工の灯りが少なく、文字どおり降るような星空が見られる。

  

石垣島 エコツアー りんぱな

     
電話番号
090-8126-3209
住所
石垣市桴海148
チェックアウト
チェックイン
営業時間
9:30~16:00
閉館時間
開業時間
閉園時間
開業時間
閉園時間
参拝時間
観光期間
休業期間
休業日
不定休(HPで要確認)
休館日
休園日
入園料
入館料
拝観料
参拝料
料金
3500円(Web割)
アクセス
離島ターミナルから車で20分
駐車場
10台
予算
客室数
部屋数
アメニティ
サイト
その他

(『おとな旅プレミアム 石垣・竹富・西表・宮古島』 P.70)

世界屈指のマンタ遭遇率を誇る海に潜る

マンタは世界のダイバー憧れの魚だが、石垣島はその遭遇率が突出している。特にマンタスクランブル、マンタシティ・ポイントと呼ばれる海域は、捕食ではなく体に付いた寄生虫などを小魚に食べてもらう目的で訪れるクリーニング・ステーションとなっているため、ゆっくりとその場にとどまることが多く、こちらもゆっくりとマンタを観察することができる。

マンタが見られるポイントは水深が深く、また、船の航行が頻繁で水面に浮上することができないエリアでもあり、一般の体験ダイビングではなかなか到達できないが、ダイビングスクール「うみの教室」は事前のレクチャーとレッスンが充実しているので、初めてダイビングをするという人でもマンタに出会える可能性が高い。

うみの教室

     
電話番号
0980-89-2191
住所
石垣市伊原間4-96
チェックアウト
チェックイン
営業時間
8:00~18:00
閉館時間
開業時間
閉園時間
開業時間
閉園時間
参拝時間
観光期間
休業期間
休業日
不定休
休館日
休園日
入園料
入館料
拝観料
参拝料
料金
アクセス
離島ターミナルから車で35分
駐車場
10台
予算
客室数
部屋数
アメニティ
サイト
その他

(『おとな旅プレミアム 石垣・竹富・西表・宮古島』 P.73)

石垣島の動植物をデザインしたキュートな雑貨

石垣で豊かな自然に触れると、その美しさ力強さに癒やされて離れがたい思いがするが、もちろん自宅に持ち帰るのは無理。だが、その片鱗、面影を雑貨という形で入手できる店がある。2002年に石垣公設市場で店を開き、2008年に現住所に移転したという手作り雑貨の店だ。皿や茶碗、花入れといった焼きもの、手拭いやコースター、ブックカバーなどの布もの、栞やカード、暦などの紙ものと、3種類の雑貨、それぞれに島の動植物や暮らしがキュートかつユーモラスにデザインされている。この工房の手にかかればカエルもコウモリもチョウもゴーヤも水牛も、すべてが楽しげ。石垣、八重山の思い出を持ち帰るのに最高のおみやが見つかる。

  

さんぴん工房

     
電話番号
0980-83-1699
住所
石垣市大川203-1
チェックアウト
チェックイン
営業時間
11:00~18:00
閉館時間
開業時間
閉園時間
開業時間
閉園時間
参拝時間
観光期間
休業期間
休業日
日曜
休館日
休園日
入園料
入館料
拝観料
参拝料
料金
アクセス
離島ターミナルから徒歩7分
駐車場
なし
予算
客室数
部屋数
アメニティ
サイト
その他

(『おとな旅プレミアム 石垣・竹富・西表・宮古島』 P.93)

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おとな旅プレミアム

石垣・竹富・西表・宮古島

- 九州・沖縄 -

定価:1,100円(税込)A5変

ISBNコード:9784300109922