2025.07.18

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この季節にしか出会えない

北陸、夏の絶景3選

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青々とした棚田の美しさが胸を打つ

北陸への旅というと、雪景色や蟹、温泉、海岸沿いの水仙など、冬の風景や食、楽しみが最初に思い浮かぶかもしれない。だが、夏にしか見られない絶景もある。

まずは水田。北陸は米所、酒所だが、山と海がせめぎ合う急峻な土地も多く、自然、棚田ができる。耕運機や稲刈り機といった車両が入らないため機械化がなかなか進まないが、その分、思わず見入ってしまうほどに美しい田んぼの風景になる。田植え前のわずかな期間に見られる水鏡の美しさは景色として素晴らしく、思わず写真に撮りたくなるが、青々とした真夏の棚田、あるいは稲が実った黄金色の秋の眺めは実際にその中に立つと一層心が動かされる。郷愁を呼び覚ますような情景で、写真を撮るのも忘れるほどだ。

まるで映画かドラマのような日本海の景色

夏の日本海も素敵。季節風によって荒れ狂う冬とはまるで様子が違い、晴れた日は澄んだ海と空の青が水平線で溶け合うような、広々とした眺望となる。

千里浜なぎさドライブウェイ(本誌P.22)は日本で唯一、車やバイクで走ることのできるビーチで、その風景はまるで映画のよう。切り立った崖の景色もいい。サスペンス・ドラマの聖地と呼ばれる東尋坊(本誌P.6)をはじめ、ヤセの断崖(本誌P.18)や笹川流れ(本誌P.16)など、見どころが多い。

また、富山湾の宝石と呼ばれる白エビや岩牡蠣、昨年の大河ドラマで主人公の紫式部も堪能していた越前ウニといった海の幸も豊か。枝豆の1種である加賀つるまめや加賀太きゅうり、打木赤皮甘栗かぼちゃなどの加賀野菜も旬を迎えて、海も山も夏の美味がふんだんに出揃う。美しい眺望とともに是非味わって帰りたい。

夏にしか渡れない。敦賀半島の先に浮かぶ無人島

夏に北陸を旅するなら是非訪れたいのが水島。白砂のビーチと透明度の高い海とのコントラストが際立つ無人島で、明るい海の色と南国のビーチ・リゾートを思わせる景観から北陸のハワイとも呼ばれている。

島に渡ることができるのは例年、7、8月の2カ月間のみ。今年、2025年の場合は7月15日から8月24日までで、強風や高波など海が荒れる日は島に渡るための船が運休となる。

また、この美しい景観と環境を守るため島内には簡易トイレのほかに店などの施設はなく、バーベキューや水上バイクも禁止されている。遠浅でゴミひとつない海と浜の景色は素晴らしく、シュノーケルで海のなかを覗いてさまざまな魚を観察するのも楽しい。

  

水島

     
電話番号
0770-21-8686(敦賀観光案内所)0770-22-8167(港都つるが観光協会)
住所
福井県敦賀市色ヶ浜
チェックイン
チェックアウト
営業時間
7月中旬~9月初旬(年によって変動、公式サイトで要確認)
閉館時間
開業時間
閉園時間
開業時間
閉園時間
参拝時間
観光期間
休業期間
休業日
荒天時
休館日
休園日
入園料
入館料
拝観料
参拝料
料金
1500円、子供800円(往復)
アクセス
駐車場
あり
予算
客室数
部屋数
アメニティ
サイト
その他

『日本の絶景 北陸』 P.34

国の名勝にも指定される棚田の景色 

昨年から続く米の高騰はいまだ収束せず国政をも揺るがす大問題となっているが、食卓にパンや多様な麺類が気軽に上る令和の今も米は日本の食の中心であり続けている。そんな文化、歴史的背景を持つ国柄のせいか、手入れされた田んぼの美しさというものは私たちには特別だ。

なかでも棚田は、山の斜度や広がりに合わせて作るために1枚1枚の縁が異なる曲線で描かれており、土地の持つ個性と人の手による途方もない労力とが結実。絶景となって私たちの胸を打つ。

白米千枚田は輪島市白米町にあり、海に向かって小さな田んぼが階段状に連なっている。その数は名前の通り約1000枚。厳密に言えば1004枚で、もっとも小さなものは50cm四方ほど。晴れた夏の日は海、空の青に稲の緑が映えて一際きれい。

白米千枚田

     
電話番号
0768-23-1146(輪島市産業部観光課)
住所
石川県輪島市白米町99-5
チェックイン
チェックアウト
営業時間
見学自由
閉館時間
開業時間
閉園時間
開業時間
閉園時間
参拝時間
観光期間
休業期間
休業日
見学自由
休館日
休園日
入園料
入館料
拝観料
参拝料
料金
見学自由
アクセス
駐車場
あり
予算
客室数
部屋数
アメニティ
サイト
その他

『日本の絶景 北陸』 P.110

4haの畑に50万本ものひまわりが咲く

ゴミひとつない砂浜、青々と茂る田んぼと並び、一面のひまわり畑もまた、懐かしさを覚える夏の風景だ。津南ひまわり広場ではサッカー・コート4~5面もの広さに50万本ものひまわりが咲く。大人の背丈より高く伸びたひまわりが太陽の方角を追って一斉に並ぶさまは圧巻で、来訪者はみな、童心に帰って写真を撮ったり、散策を楽しんだりしている。

今年の開園時期は8月1日から24日で、園内では、かかしの展示会やひまわりの迷路が作られて人気を博す。また、地元の農産物や名水を使った食べ物、飲み物などを販売する露店も楽しい。有料で自分で摘んだ花を持ち帰ることができるサービスもある。

  

     
電話番号
025-765-5585(津南町観光協会)
住所
新潟県津南町赤沢(沖ノ原台地)
チェックイン
チェックアウト
営業時間
7月下旬~8月中旬9:00~17:00
閉館時間
開業時間
閉園時間
開業時間
閉園時間
参拝時間
観光期間
休業期間
休業日
見学自由
休館日
休園日
入園料
入館料
拝観料
参拝料
料金
見学自由
アクセス
駐車場
あり
予算
客室数
部屋数
アメニティ
サイト
その他

『日本の絶景 北陸』 P.64

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おとな旅プレミアム

日本の絶景 北陸

定価:1,320円(税込)A5変

ISBNコード:9784300116470