2024.01.26
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2024年の心願が叶うかどうかを占う
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旧正月を過ぎれば新年が本格始動。心願成就を龍山寺で占う
龍山寺に伺うと、いつも熱心に祈る人の姿がある。お供えをし、膝をつき、線香を掲げて一心に祈る人が絶えないのだ。
さらに目立つのが半月型をした赤い木片を繰り返し投げる人々。皆、一様に真剣な表情を浮かべているが、これはおみくじで、まずは神様に占い札を引いても良いかどうかを尋ねているところ。木片を一対、両手で包むように持ち、神さまに自己紹介をする。自分の氏名、住所、生年月日を申し上げるのだ。さらに願い事を出来るだけ具体的に告げ、この件についてクジをひいてもいいかどうかを問いながら木片を投げる。一方が表、もう片方が裏となれば神様からのGOサイン。次のプロセスに進むことができる。
神様の承諾を得たら、おみくじをひく
木片が2つとも裏(平らな面が上)の場合は自己紹介からやり直し。表と表なら今はその件についてはおみくじをひくタイミングではないという意味なので、日を改めて、あるいは別の願い事に替えて自己紹介からやり直す。
2つの木片が表裏を示したら数字が書かれた竹の棒を1本ひく。時間の限られた旅行者は略すこともあるが、正式にはこの竹棒の番号でよいかどうかを確認するために再度、木片を投げる。表裏が揃わない場合は、また自己紹介から再スタートだ。おみくじが入った引き出しから竹棒と同じ番号のクジをひいたら解籖處で詳しく内容を解読してもらうことができる。週末なら日本語を話す解説者がいる可能性が高い。
台北最大のパワースポットにして最古のお寺
龍山寺の創建は1738年。大陸で満洲族による清王朝が隆盛を誇っていた時期のことで、福建から渡ってきた漢族によって建てられた。古今東西を問わず、移民、特に1世というのは苦労が多い。福建の泉州から台湾に渡ってきた人々も例にもれず過酷な日々を過ごしていた。なんとか神のご加護をと願う人々が建てたのがこのお寺で、以来300年近い年月、台湾の人々の祈りを受け続けている。境内にはご本尊の観世音菩薩さまのほか、学問の神さま、医療の神さまをはじめ、商売繁盛、安産、貿易、航海、恋愛とさまざまな事柄を司る神さまが祭られており、地元の人々の厚い崇敬を集めている。
龍山寺 ロンシャンスー
- 電話番号
- 02-2302-5162
- 住所
- 台北市廣州街211号
- 営業時間
- 6:00~22:00
- 休業日
- 無休
- 料金
- 無料
- アクセス
- M板南線・龍山寺駅から徒歩3分
『ハルカナ 台北』P.46
古くから続く下町の風情を楽しむ街歩き
龍山寺周辺は古い下町で、店頭の水槽に巨大な蛇が横たわる蛇料理店のある華西街夜市、街の人々が日常的に通う市場など、生活に密着したスポットが点在。地下街に40軒もの占いブースが並ぶ台湾最大規模の占い街も賑わっており日本語対応可能な占い師もいる。
なかでもおすすめのエリアが剥皮寮。龍山寺の建立以前から100年ほど前までの約200年に渡り港町として栄えたエリアで、台湾スタイルと洋式が織り混ざったレトロな建物が軒を連ねている。映画のロケにも使われるなど撮影スポットとしても人気が高く、ウエディング・フォトを撮影するカップルの姿を見掛けることも多い。建物内には戦前、戦中ごろの資料の展示もあって興味深い。
剥皮寮 ボーピーリャオ
- 電話番号
- 02-2336-1704(剥皮寮内郷土教育センター)
- 住所
- 台北市廣州街101号
- 営業時間
- 9:00~17:00
- 休業日
- 月曜
- アクセス
- M板南線・龍山寺駅から徒歩5分
『ハルカナ 台北』P.129
安くて美味しい下町グルメも大集結
萬華地区とも呼ばれる龍山寺周辺エリアには地元の人々が日常的に通う人気店が多い。タロイモや小豆など、台湾らしいフレーバーのアイスクリームを揃える永富冰淇淋は1945年から続く老舗で、3種類を選んでも日本円で200円ほど。看板も出さずに家族で営んでいたのに、あまりの美味しさに評判になってしまったという朝ご飯の名店、無名牛腩湯などもおすすめだが、周辺で必訪なのが両喜号魷魚焿。麺やご飯物、炒め物と多彩なメニューが揃っておりどれも美味だが、看板メニューのイカスープが絶品。魚介の出汁が効いておりトロミのついたテクスチャーもいい。日本統治時代に遡る創業時は天秤棒で担いで売り歩いた露店メシだったという。
両喜号魷魚焿 リャンシーハオヨウユィーゴン
- 電話番号
- 02-2336-1129
- 住所
- 台北市西園路一段194号
- 営業時間
- 10:00~24:00
- 休業日
- 無休
- アクセス
- M板南線・龍山寺駅からすぐ
- その他
- 日本語・英語が話せるスタッフあり、日本語・英語メニューあり
『ハルカナ 台北』P.128