vol.99

源頼朝の心願かなえたパワースポット三嶋大社のお膝元で英気を養う

霊峰富士の湧水が満ちる池に
神獣がのんびり暮らす神鹿園
源頼朝や徳川家康が崇敬した
歴史と自然の力みなぎる大社


流人の境遇から鎌倉殿へ。華麗な復活劇を支えた信仰心

おとな旅 伊豆

源頼朝という人物は信心深い。大河ドラマ『鎌倉殿の13人』内でも、敗走中の洞窟で、あるいは疎開先の伊豆山権現で、頼朝、政子夫妻がそれぞれ一心に祈るシーンが描かれている。さらには源氏の棟梁としての立場を競う木曾義仲の出方を占うために、京からまじないに長けた僧を呼び寄せる場面もあった。
鎌倉幕府編纂の歴史書、吾妻鏡にも神事、仏事に関する記述は多い。祈祷、法会、参拝、神楽の奉納といった宗教的な行事は、源頼朝、ひいては鎌倉幕府にとって合戦や事件、災害のほか、幕府という新たな政治・行政機関の礎を築く立法、裁定、人事などと同等の熱量と頻度を持って語るべき事柄であったようだ。


人生をかけた勝負を前に訪れる参拝客多し

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吾妻鏡には、御台所である北条政子が後に2代将軍となる嫡男、万寿(頼家)を出産した折には28もの寺社に神馬を遣わして安産を祈ったとある。自然、頼朝が生涯の大半を過ごした伊豆、鎌倉にはゆかりの神社仏閣が数多あるが、とくに厚い信仰を寄せたのが2所権現と呼ばれる伊豆山神社、箱根神社と三嶋大社で、源頼朝は幕府を立ち上げた後も毎年、年初にこの3社を詣でている。なかでも三嶋大社は源頼朝が配流されていた蛭ヶ小島に近いこともあり、源氏の再興を祈って百日詣をし、その祭礼の日に戦を開いて勝利を得たため信仰もひとしお。源平合戦終了後には境内を拡張したり鳥居や参道を整えたりと、深い信仰のさまが見受けられる。後の世でも、源氏の心願を叶えた社として徳川家康をはじめ関東一園の武家からも篤く崇敬された。現代でも、その強い御利益を得ようと受験や会社の立ち上げ、試合といった勝負事を控える人々の参拝が絶えない。


木々に池泉、歴史の面影、建築と見どころ尽きない伊豆国一の宮

■三嶋大社

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三島の地名の由来ともなった東海随一の大社。境内は1万5000坪と広々しており、国の重要文化財にも指定される総欅素木造りの本殿をはじめ、大正8年(1919)に奈良の春日大社から譲り受けた鹿の子孫が暮らす神鹿園、富士の湧水を用いた神池などがあり、ゆったりと散策しながらお参りするのも気持ちがいい。源頼朝、北条政子の足跡も多く、百日詣での折に腰を掛けて休んだと言われる腰掛け石や、その際、側近、安達藤九郎が警護した場所に立つ相生の松、放生会を行なったという神池のほか、宝物殿には、頼朝自筆の般若心経、政子が奉納した蒔絵の手箱や化粧道具などが伝わる。


おとな旅 伊豆

 電話番号 :055-975-0172
 住所 :三島市大宮町2-1-5
 開業時間・休業日・料金 :境内自由(社務所は8:30~16:00)
 アクセス :各線・三島駅から徒歩15分
 駐車場 :あり(30台)
(『おとな旅プレミアム 伊豆 ’21-’22年版』 P. 128)


富士の湧水で磨かれた絶品ウナギの老舗

■桜家

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かつては三嶋大社の神池にたくさんのウナギが生息していたとも言うが、現在の三島はウナギの産地ではない。が、街にはウナギの名店が多く、食の三島名物と言えばウナギが筆頭にあがる。理由は三島にふんだんに湧く富士の雪解け水で、ウナギを数日間、この地の澄んだ地下水に放しておくと臭みが抜けて旨くなる。安政3年(1856)創業の老舗、桜家では、ふわふわの身に香ばしい焼き目、スッキリとしたタレが相まった絶品の鰻重が味わえる。鰻きも時雨煮、うざく、うまき、白焼きなどビールや日本酒に合う一品料理も充実している。


おとな旅 伊豆

 電話番号 :055-975-4520
 住所 :三島市広小路13-2
 営業時間 :11:00~20:00(売り切れ次第閉店)
 休業日 :水曜(祝日の場合は営業)
 アクセス :伊豆箱根鉄道・三島広小路駅からすぐ
 駐車場 :提携駐車場利用
(『おとな旅プレミアム 伊豆 ’21-’22年版』 P.132)


オーナーシェフ自ら育てた三島野菜をフレンチで味わうる

■cafe bain-marie(カフェ バン-マリ)

おとな旅 伊豆

箱根連山の西南に位置する三島は、都内名店の料理人たちにも支持されるブランド野菜の産地。関東ローム層の赤土はミネラルが豊富で水捌けがよく、長い日照時間、昼夜の気温差といった気候条件にも恵まれて美味しい野菜が育つ。フレンチ出身のオーナーシェフが腕を振るうカフェ バン-マリは、肉や魚よりもたっぷりの野菜が食べられるレストラン。シェフ自ら、実家の畑で育てた新鮮かつ旨味の濃い三島野菜を使用する。食後にいただく湧水コーヒーも美味。現在は前日までに要予約。


おとな旅 伊豆

 電話番号 :055-941-5022
 住所 :三島市本町3-14 KATOビル1F
 営業時間 :12:00~13:00(LO) 18:00~20:00
 休業日 :月曜(前日までの予約で営業可)
 アクセス :伊豆箱根鉄道・三島広小路駅から徒歩3分
 駐車場 :なし
(『おとな旅プレミアム 伊豆 ’21-’22年版』 P.133)


*施設や店舗の営業などは事前にご確認ください。


画像素材: PIXTA 他


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