vol.72

江戸開府から400年以上にわたり日本の中心であり続ける繁華街、お江戸日本橋の進化

神田明神、日枝神社、
徳川家菩提寺の寛永寺に増上寺をはじめ
周到な鬼門封じとインフラ整備を施した
江戸の中心地にして最大の繁華街


100万とも200万ともいわれる人口を抱えた大都市、江戸

おとな旅 東京

東京の変貌は絶え間なく、またそのスピードは速い。明治以降、西洋化、関東大震災、戦災、オリンピックと、ある時は日本人特有の好奇心によって積極的に、あるいは壊滅的な破壊からの復興、再開発という形でその姿を絶えず大きく変えてきた。が、江戸の面影を残しつつ時代とともに変化を遂げ、さらに江戸開府以来400年以上にわたって東京を代表し続けている街がある。今も昔もお江戸の真ん中に位置する日本橋だ。
日本橋の歴史は、慶長8(1603)年に遡るとされる。家康公が征夷大将軍となり、ただの広大な湿地であった江戸の都市開発に本格的に取り掛かった年のことだ。当時の街づくりは天下普請と呼ばれるほど大規模で、15世紀の半ばに太田道灌によって建てられた小さな城を、日本最大の城郭を持つ巨大な城に建て替え、湿地を埋め立て、水運のための水路を築き、上下水道を設置。結果、当時のパリやロンドンにも勝る人口とインフラを備えた巨大都市、江戸が誕生した。


進化と発展を止めず、伝統をも守り続ける日本橋

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その都市開発の初期段階で架けられたのが日本橋で、五街道の起点に定められた。現在でも橋上には日本国道路元標と記されたプレートがはめ込まれており、全国の道路標識にある東京まで○○kmという表示は、厳密には日本橋までの距離を指す。自然、橋を中心とした界隈は江戸最大の繁華街となり、三越の前身である越後屋などの呉服店や、お茶や海苔を扱う山本山など、現代でもよく知られる老舗の大店が当時からずらりと並んでいた。1日に千両の金が動くといわれた魚河岸があったのもこの地。葛飾北斎の富嶽三十六景『江戸日本橋』には、当時の賑わいがよく描かれている。魚河岸自体は築地に移転したが、ここ数年でも日本橋、室町、室町テラスとCOREDOが続々オープン。マンダリンオリエンタルや誠品生活といった評価の高い外資系施設も続々出店し、2040年には日本橋川の上を覆う高速道路も撤去予定。江戸期から続く老舗が街の要と伝統をしっかりと守りつつ、新しい文化を鷹揚に受け入れながら発展し続けている。


建物そのものも一見の価値あり

■三井記念美術館

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もともと越後屋のあった土地に三井財閥の本館として建てられた複合オフィスビルは、昭和4(1929)年に竣工、コリント式のコロネードが並ぶ重厚かつ壮麗な建物で、国の重要文化財にも指定されている。その7Fに位置する美術館では、三井家が江戸時代からコレクションしていた日本と東洋の美術品が約4000点あり、なかには国宝や需要文化財が多数、含まれている。特に茶道具の収蔵品は素晴らしく、国宝の茶室「如庵」を再現。ミュージアムショップではオリジナルのグッズを販売している。


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 電話番号 :050-5541-8600(ハローダイヤル)
 住所 :中央区日本橋室町2-1-1 三井本館7F
 開館時間 :10:00~17:00(入館は~16:30)
 休業日 :月曜(祝日の場合は翌日休)、展示替え期間ほか
 料金 :1000円(特別展は別途)
 アクセス :地下鉄・三越前駅から徒歩1分
 駐車場 :なし
(『おとな旅プレミアム 東京 第3版』 P.123)


本館の格式はそのままに新館や時計専門館を新設

■日本橋高島屋S.C.

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日本橋を挟んで三越と並び立つ、このエリアを代表する百貨店。本館を中心に老舗ならではの格式と品揃えはそのままに、本館の斜め向かいに建つウォッチメゾンでは時計専門ブランドから高級ファッションブランドまで幅広い時計を驚くべき豊富さで揃えている。また、本館に隣接する新館では服、靴、家具、雑貨、食品に至るまで、高級百貨店ならではのクオリティを維持しつつ新しい感覚の品揃えで新たな高島屋らしさを展開。ワクワクするラインナップのお店が並んでいる。


 電話番号 :03-3211-4111
 住所 :中央区日本橋2-4-1
 営業時間 :10:30~19:30(店舗により異なる)
 休業日 :不定休
 アクセス :地下鉄・日本橋駅B2出口直結
 駐車場 :326台
(『おとな旅プレミアム 東京 第3版』 P.45)


コレド室町1・2・3に続く最新店舗

■COREDO室町テラス

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コレド日本橋、コレド室町に続いてオープンした最新店舗。B1から1F、2Fまでバラエティ豊かなダイニングやコーヒーショップ、和の手技やテイストを感じさせる商品を扱うショップなど、実にバラエティ豊かな店舗が揃っている。なかでも、海外旅行が難しい今、注目したいのが2F。台湾を代表する感度の高いブックストア、誠品書店がプロデュースする本や雑貨の総合ショップ「誠品生活」を中心に、スイーツの「郭元益」、お茶の「王德傳」や「HAPPY LEMON」、レストランの「富錦樹台菜香檳」など、台湾の名店が軒を連ねている。


おとな旅 東京

 電話番号 :03-3242-0010(日本橋案内所)
 住所 :中央区日本橋室町3-2-1
 営業時間 :11:00~20:00(土・日曜、祝日は~19:00) レストランは11:00~22:00(土・日曜、祝日は~20:00)
※一部店舗は異なる
 休館日 :不定休
 アクセス :地下鉄・三越前駅/JR日本橋駅直結
 駐車場 :あり
(『おとな旅プレミアム 東京 第3版』 P.46)


*施設や店舗の営業などは事前にご確認ください。


画像素材: PIXTA 他


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