vol.68

正統派からB級まで 名古屋の土地に根差したグルメを堪能

現代に続く日本の礎を築いた
家康公ゆかりの土地は
A級からB級まで
個性的なグルメの宝庫


日本のど真ん中にありながら独自の個性有する都市

おとな旅 名古屋

名古屋、というのは独特な街だ。地図の上では日本のど真ん中にあり、歴史的にいえば、東京に首都を置く現代日本の基礎を築いた徳川家康公が育った地。また、織田信長公が生まれ育ったのも名古屋。京都に近いという天下取りに有利な地理的条件に加え、信長公の気質の影響もあってか、舶来品など新しい文物を盛んに取り入れる土壌もある。
さらに近現代においては、京都・大阪、東京の中心にあり、いずれの大都市へもアクセスがいい。人口や、経済を物差しにしても東京圏、大阪圏と並ぶ三大都市圏である。となると、日本におけるスタンダードなモノや文化が当たり前に集まっているのだろうと想像されるが、さにあらず。豪華な嫁入り道具を紅白の幕で飾ったトラックで運ぶ名古屋式ウエディングが有名だが、慣習、気質、文化、すべてがほかと異なっている。


一度食せばユニークな名古屋メシのトリコ

おとな旅 名古屋

なかでも面白いのが特有の食文化。確かに、街にはエノテカ・ピンキオーリやアロマフレスカといった東京などにも店を出す一流レストランが多い。バブル崩壊後も全国でもっともキズが浅かったといわれる経済力の高さ故か上質な食事が楽しめる一流店も多く、ことに和菓子のクオリティの高さには驚かされる。さすが茶の湯文化が花開いた安土桃山時代からトップクラスの武将たちの拠点となった土地柄とあって、上等な上生菓子、干菓子はもちろん、わらび餅やどら焼きといった日常のおやつに至るまで正統派の菓子がハッとするほどおいしい。が、この土地の食の面白さは庶民的なメニューの豊富さとユニークさにある。いわゆる「名古屋メシ」だ。おでんもモツもうどんも味噌で煮込み、トンカツだって味噌ダレで味わうほど味噌好きな県民性。醤油ベースのスープにピリ辛、ニンニクたっぷりのひき肉を載せた台湾ラーメン、テッペンからエビ天の尻尾が飛び出す天むすと、個性豊かなグルメが目白押し。これらを目当てに訪れるのも名古屋旅の醍醐味といえる。


これぞ名古屋を代表する麺料理、味噌煮込みうどん

■山本屋総本家 本家

おとな旅 名古屋

味噌煮込みうどんは、茹でたうどんを再度炊く鍋焼きうどんとは違い、生のうどんを直接土鍋の出汁で煮込む。名古屋では昔から食されてきた家庭の味だが、市内一の有名店、山本屋総本家で供されるのはひと味もふた味も違う。塩は用いず国産の小麦粉と水だけで打ったコシの強い麺を、昆布、鰹節、椎茸などでとったうま味の強いダシで煮込み、岡崎産の八丁味噌と名古屋産の白味噌を合わせた味噌で味を整える。具材として名古屋コーチンをトッピングした、かしわ煮込みうどんや玉子も加えた親子煮込みうどんなどもあり、小麦粉、出汁、味噌、具材に至るまで一級品を使ってプロが作る極上の味だ。コクとうま味がしっかりとした濃い目の味付けなので、うどんをおかずにご飯やビール、日本酒もすすむ。豆味噌で煮込んだおでんや牛すじと、うどん以外の名古屋メシも味わえる。


おとな旅 名古屋

 電話番号 :052-241-5617
 住所 :名古屋市中区栄3-12-19
 営業時間 :11:00~15:00 17:00~22:00(LO21:00) 土・日曜、祝日11:00~22:00(LO21:00)
 休業日 :水曜
 アクセス :地下鉄・矢場町駅から徒歩7分
 駐車場 :なし
(『おとな旅プレミアム 名古屋 ’19-’20年版』 P.111)


朝は名古屋スタイルのモーニングで目を覚ます

■加藤珈琲店

おとな旅 名古屋

国際品評会での入賞経験を持つ自家焙煎コーヒーのおいしい喫茶店だが、名古屋ならではのメニューが揃うフードやスイーツも魅力。名古屋は喫茶店文化が生活に根付いており、特にコスパ、ボリューム最強の喫茶店モーニングは、それ自体が名古屋名物となっているほど。加藤珈琲店で開店から10:30まで供される名古屋セットはコーヒー2杯に加え、栗の載った小倉トーストにたっぷりのバター、タマゴが付いて税込550円。また、コーヒーゼリーをはじめとするスイーツ類も充実しており、小倉あん、栗、白玉、金箔を盛り付けたお皿にコーヒーを注いで味わう金しゃち珈琲ぜんざいなど、名古屋の喫茶店ならではのメニューが並ぶ。


おとな旅 名古屋

 電話番号 :052-951-7676
 住所 :名古屋市東区東桜1-3-2
 営業時間 :7:00~18:00(LO17:45) 土・日曜、祝日8:00~17:00(LO16:45)
 休業日 :第3水曜(15日の場合は翌日休)
 アクセス :地下鉄・久屋大通駅から徒歩1分
 駐車場 :なし
(『おとな旅プレミアム 名古屋 ’19-’20年版』 P.119)


うなぎは名古屋の伝統食。ひつまぶしで堪能する

■あつた蓬莱軒 本店

おとな旅 名古屋

「ひつまぶし」といえば名古屋式うなぎ料理の代表格。一般的な料理名だと思われがちだが、登録商標を持つのがこの「あつた蓬莱軒」だ。明治6(1873)年の創業以来、注ぎ足しつつ伝わる、うなぎの風味とうま味がたっぷりと染み込んだ伝統のタレを用いて熟練の職人によって備長炭で焼かれるうなぎを、おひつの中のご飯が見えないほどたっぷりと敷き詰めた贅沢な逸品。1膳目はご飯とうなぎでシンプルに、2膳目は海苔、ねぎ、ワサビと薬味を添えて、3膳目はさらに出汁をかけてお茶漬けで、と多彩なスタイルで楽しめるのがいい。うなぎそのものが上質なので、うまき、うざく、肝焼き等も美味。


おとな旅 名古屋

 電話番号 :052-671-8686
 住所 :名古屋市熱田区神戸町503
 営業時間 :11:30~14:00(LO) 16:30~20:30(LO)
 休業日 :水曜 第2・4木曜(祝日の場合は営業)
 アクセス :地下鉄・伝馬町駅から徒歩7分
 駐車場 :なし
(『おとな旅プレミアム 名古屋 ’19-’20年版』 P.106)


*施設や店舗の営業などは事前にご確認ください。


画像素材: PIXTA 他


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