Vol. 54

時代を経て共通するのは無骨な潔さ伝統文化と最先端のセンスを併せ持つ鎌倉

しらす、紫陽花の菓子
走りの夏野菜。
古民家で味わう
鎌倉・湘南の海と大地の恵み


目にも舌にもうれしい鎌倉の初夏

おとな旅 鎌倉

薫風、南より来たる。もとは中国、唐代の皇帝の言葉だが、この季節、鎌倉を訪れるといつも頭にこの句が浮かぶ。「薫風」とは茂った若葉のあいだを吹く爽やかな風を表した言葉。風薫る、と訓読みにすれば初夏の季語になり、唐代皇帝の句、「薫風、南より来たる。殿閣微涼を生ず」は禅語としても名高い。新緑と潮風の心地よさによるものか、禅寺の多さによるものか、この季節の鎌倉、湘南エリアにピッタリの句に思われるのだ。
初夏の涼やかな風に吹かれながら、切り通しに影をつくる木々の生き生きとした美しさや、沖に江ノ島が浮かぶ広々とした砂浜の景色などを眺めれば、この眼福を得るためだけに、わざわざでも訪れて良かったと切に思う。


みやげにも、レストランで堪能するのもおすすめ

おとな旅 鎌倉

さらにこの時期、鎌倉には口福を満たす名物も多い。「レンバイ」と呼ばれる鎌倉市農協連即売所にはズッキーニや空豆、コンリキーといった夏野菜が並び始め、港には禁漁期を終えたシラスも揚がる。どちらも市内の料理店で味わえるほか、みやげとして持ち帰り、自宅で味わうのもいい。梅雨を目前にして、菓子店には紫陽花をモチーフにした可憐な菓子も出揃って、窓を開け放した古民家カフェやレストランでこれらを食すのもまた、この季節の鎌倉ならではの楽しみとなっている。


フレンチで味わう鎌倉野菜と地の魚

■Restaurant Watabe(レストラン ワタベ)

おとな旅 鎌倉

江ノ電の線路脇に建つ大きな古民家でフランス料理が味わえる。旬の鎌倉野菜や地元産の魚介をふんだんに使い、フレンチの手法で調理される皿は、どれも洗練された味わいながら親しみやすさと温もりを湛えた逸品揃い。湘南小麦を使ったプティ・パンもおいしい。シンプルな木製の北欧家具も古民家とマッチして、ゆったりとくつろげる。


おとな旅 出雲・松江 石見銀山・境港・鳥取

 電話番号 :0467-22-8680
 住所 :神奈川県鎌倉市坂ノ下1-1
 営業時間 :11:30~15:00(LO14:00) 17:00~22:00(LO21:00)
 休業日 :不定休
 アクセス :江ノ電・長谷駅から徒歩2分
 駐車場 :なし
(『おとな旅プレミアム 鎌倉 ’19-’20年度版』P.121)


新緑の庭に面したカウンター席も素敵

■航 北鎌倉(こう きたかまくら)

おとな旅 鎌倉

築70年の古民家をモダンにリノベーションした、洗練と落ち着きを併せ持つ居心地の良いレストランだ。料理には地元、鎌倉の野菜や隣接する三崎の市場から仕入れる食材を多用。これらの素材と、手間を惜しまず丁寧につくるソース、力を注いで揃えられた、近年評価が高まっている日本国産ワインとの相性が素晴らしい。


おとな旅 鎌倉

 電話番号 :0467-45-6811
 住所 :神奈川県鎌倉市山ノ内856-5
 営業時間 :11:30~15:00(LO13:30) 18:00~22:30(LO21:30)
 休業日 :月曜
 アクセス :JR北鎌倉駅から徒歩7分
 駐車場 :なし
(『おとな旅プレミアム 鎌倉 ’19-’20年度版』P.121)


主婦もシェフも訪れる鎌倉野菜の名所

■鎌倉市農協連即売所(かまくらしのうきょうれんそくばいじょ)

おとな旅 鎌倉

「レンバイ」の通称で親しまれるマーケットで、近隣の農家が自慢の野菜を直接販売しており、質と鮮度の良さは抜群。珍しい西洋野菜やハーブが豊富で、地元のみならず都内のシェフも顔を出す。生産者と話をしながら買い物ができるので、おいしい調理方法を教えてもらえるなど、売り手とのコミュニケーションも楽しい。日没まで営業しているが、品物も豊富な午前中に訪れるのがおすすめ。


おとな旅 鎌倉

 電話番号 :0467-44-3851
 住所 :鎌倉市小町1-13-10
 営業時間 :8:00頃~日没
 休業日 :無休
 アクセス :JR鎌倉駅から徒歩5分
 駐車場 :なし
(『おとな旅プレミアム 鎌倉 ’19-’20年度版』P.134)


*施設や店舗の営業などは事前にご確認ください。
画像素材: PIXTA 他


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