Vol. 44

法隆寺や東大寺を築いた匠の里飛騨で見つける極上の日用品

飛鳥から平安の世にかけて
国家的重要建築を請け負った
職人技が今も息づく山里で
極上の生活雑貨に心浮き立つ

薬師寺、東大寺を建てた「飛騨の匠」

おとな旅 飛騨高山

大化の改新後の激動の時代、朝廷は人心を落ち着かせようと大寺院の建設や遷都を幾度となく行なった。そのため、法隆寺、東大寺、唐招提寺など、重要文化財としていまも残る名建築の数々がこの時代に建てられたのだが、これらの作業に当たったのが「飛騨の匠」たち。律令時代とも呼ばれる奈良~平安の時代、全国の民に租、庸、調という税が課せられたが、優れた技能集団でもあった飛騨国の人々は庸と調が免除され、代わりに匠丁(たくみのよほろ)を都に差し出し、宮殿や寺院を造営することが義務付けられていたのだ。


伝説の彫刻作家、左甚五郎も飛騨の出身

おとな旅 飛騨高山

平城京や御所、薬師寺、興福寺などを見事な知識と技術で造り上げた名工たちの徴用制度は平安時代後期に終わりを告げるが、飛騨に戻った彼らは脈々とその技術を受け継いで行く。日光東照宮の眠り猫をはじめ、動物をモチーフにした彫刻の作者として名高い左甚五郎も飛騨の出身。左甚五郎は『三井の大黒』『竹の水仙』『木彫りの鯉』など、江戸時代に作られた多くの落語でも語られ、半ば伝説化しつつ、匠の里としての飛騨の名を広めていった。
いまも飛騨は匠の手による伝統工芸品の宝庫。素朴な風合いと造りの確かさが素晴らしく、モダンな機能美まで備えた一流の工芸品が揃う。専門店やギャラリー、街の駅などは小物から家具に至るまで、ぜひ生活に取り入れたくなる素敵な逸品に出会える場だ。


日本古来の匠の技に西洋の曲げ木技術が融合

■飛騨の家具館(ひだのかぐかん)

飛騨の家具館

森林資源が豊かで、名工たちの技術が息づく飛騨は家具作りに最適な土地柄。大正時代、西洋の曲げ木家具の技術が伝わると、椅子やテーブルといった西洋家具の一大生産地となった。高山に本社を構える飛騨産業も大正時代創業の老舗家具メーカーの1軒。ショールーム「飛騨の家具館」を構え、繊細かつ使い心地のよい家具を展示している。現代の日本の暮らしにあったサイズ感やデザイン性が素敵で、国産の木材を使用した家具製作や職人の育成などにも力を注ぐ。


飛騨の家具館

電話番号:0557-36-1110
所在地:岐阜県高山市名田町1-82-1
営業時間:9:00~18:00
定休日:無休
アクセス:JR高山駅から徒歩15分
駐車場:あり
(『おとな旅プレミアム 飛騨高山・白川郷 飛騨古川・下呂温泉 ’19-‘20年版』P.79)


透明感のある漆塗りの小物が素敵

■山田春慶店(やまだしゅんけいてん)

山田春慶店

春慶塗とは、木目の模様を生かした透き漆を施した木工品。飛騨春慶の歴史は飛騨の大工が高山藩主に献上したサワラの木の盆に始まるとされ、宗和流茶道の開祖、金森宗和によって茶道具としても発展してきた。ヒノキ、サワラ、トチノキなどを用い、5~6年もの月日をかけて作られる漆器は、丁寧に使い続けるほどにツヤを増す一生モノの美しさ。サラッとした質感と透明感で、重箱や汁椀といった伝統的な食器類も現代の食卓に映える。また、ピアスやバレッタなどのアクセサリー類もかっこよく、木工ならではの軽さで人気を博す。


山田春慶店

電話番号:0577-32-0396
所在地:岐阜県高山市大新町1-111
営業時間:8:00~17:00 冬季9:00~16:30
定休日:不定休
アクセス:JR高山駅から徒歩17分
駐車場:なし
(『おとな旅プレミアム 飛騨高山・白川郷 飛騨古川・下呂温泉 ’19-‘20年版』P.78)


飛騨の匠の名品が目白押し

■飛騨スタイルマーケット(ひだスタイルマーケット)

山田春慶店

お気に入りの一枚板を選んでテーブルをオーダーできる家具のギャラリーや、飛騨産の食材を使うイタリアン・レストランなどが入る街の駅、「飛騨匠館」1Fの総合ギャラリー・ショップ。飛騨の匠の一流技術を用いて、モダンなセンスで作られる木製プレートやフォトフレーム、アクセサリー・スタンドといった雑貨類がおしゃれ。陶器類やお菓子、食品など、バリエーション豊かなアイテムが揃っている。


山田春慶店

電話番号:0577-36-2511
所在地:岐阜県高山市下三之町1-22
営業時間:8:00~17:00
定休日:無休(冬季は火曜休)
アクセス:JR高山駅から徒歩12分
駐車場:あり(有料)
(『おとな旅プレミアム 飛騨高山・白川郷 飛騨古川・下呂温泉 ’19-‘20年版』P.47)


画像素材: PIXTA 他


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