Vol. 42

100年の王朝に君臨したハワイの大王たちの栄華に触れる

王朝ゆかりの建造物が多数現存
オアフの古都、ダウンタウンを
のんびりじっくり探索する
ヒストリカルな1日

風を切り、自転車で駆ける歴史地区

ハルカナ ハワイ オールド・ハワイ

ビーチ・アクティビティや買い物、グルメといった側面がクローズアップされがちなホノルルだが、この街の魅力はそれだけにとどまらない。ワイキキから車で約15分のダウンタウンには宮殿や離宮、王家ゆかりの文物を展示した美術館、博物館が建ち並び、知的好奇心を大いに刺激する歴史地区となっている。
近年、シェア・サイクルBIKIがステーション数を増やすなどますます使い勝手がよくなって地元の人々の暮らしにも欠かせないツールとなっているが、徒歩より広い範囲を移動することができ、車より直に街の空気に触れられる自転車は旅の散策にこそ最適。なにより青々と茂った植栽や時代を経たロイヤルな建物が美しい風景を眺めながら自転車を漕ぐのは心地いい。歴史を知り、王家が暮らしたオールド・ハワイを体感するのは、ホノルル旅ならではの楽しみといえる。
(『ハルカナ ホノルル』P144)


ハワイ王朝を築いた偉大な王

ハルカナ ハワイ オアフ島 ホノルル

ハワイ王朝の歴史は1795年に始まる。それまでは、マウイ、オアフ両島を治めるカヘキリ、ハワイ島を領地とするカラニオプウ、カウアイ島のカウムアリイなど、各地をアリイと呼ばれるチーフたちが統治していた。が、1758年、日本でもよく名の知られるカメハメハ1世がハワイ島に誕生。巨大なほうき星(ハレー彗星)が現れた日に生まれたというこの人物は、身長2mという立派な体躯に優れた武力、知性、胆力、外交センス、カリスマ性を併せ持ち、自分を敵視する従兄弟や、隙あらばハワイ島に攻め込んでこようとする他のアリイ達との戦に勝利して、1795年、ホノルルにてハワイ王朝の樹立を宣言する。1810年にはカウアイ島、ニイハウ島も支配下に治め、ハワイ諸島の統一する。1778年にキャプテン・クックがハワイを訪れて以降、貿易や捕鯨、キリスト教の布教などを目的に訪れる白人たちとも渡り合い、ハワイ王国の基礎を築いた偉大な王だ。
(『ハルカナ ホノルル』P150)


独自の伝統を大切にした陽気な君主


そしてもう一人、現在のハワイを語る上で欠かせない大王がいる。ワイキキのメイン・ストリート、カラカウア大通りの名の由来であり、メリー・モナーク(陽気な君主)との愛称を持つカラカウア王だ。1874年、カメハメハ王の血脈が絶えたのち、議会の選挙によって選出されたカラカウアは、さとうきびやパイナップルのプランテーションが盛んになり、ハワイにおいてもアメリカが政治、経済、文化的な影響力を増すなか、ハワイの独立性、独自性を保つための方策を模索。
日本をはじめとするアジア諸国から欧州へと世界周遊の旅に出て、アメリカ以外の国々からの移民を呼び入れたり、太平洋連合構想を立てて日本の皇室との婚姻を企図したりした。また、キリスト教の価値観によって風紀が乱れるとの理由で下火になっていたフラ・ダンスやハワイアン・ミュージックを復活させ、クムリポと呼ばれるハワイ草創期の伝説や歴史を語る口伝を書物として編纂させるなど伝統の回復、継承にも注力。散財や政治上の失敗を咎められることも多い人物だが、現在のハワイに豊かな伝統文化が色濃く残されているのはカラカウア大王のおかげ。ハワイに日系人が多いのも、カラカウア王の政策の名残といえる。
(『ハルカナ ホノルル』P150)


最新設備を備えた絢爛豪華なパレス

■イオラニ宮殿 Iolani Palace

ハルカナ ハワイ イオラニ宮殿

1879~1882年に掛けて王朝7代目の王、カラカウアによって建てられた。ハワイ産のコア・ウッドをふんだんに使った大階段や金の調度品といった豪華なインテリアに加え、油ではなく電気を使った煌びやかなシャンデリアに電話、水洗トイレ、厨房からダイニングルームへと料理を運ぶリフトなど、当時の最新設備を備えており、贅を尽くした王宮であったことが見てとれる。敷地内ではコンサートが行われることも多く、音楽好きであったパレスの主人、カラカウア王やリリウオカラニ女王の姿が偲ばれる。
(『ハルカナ ホノルル』P146)


電話番号:522-0822
アクセス:ワイキキから車で15分/ワイキキからThe Bus2・13・19・20・42番で30分
所在地:364 S. King St., Honolulu
開館時間:9:00~16:00(チケット販売は~15:45)
休業日:日曜、祝日
【日本語ガイドツアー】
11:30~(所要60~90分) 料金:$27 休業日:不定休
【オーディオツアー】
9:00(火・水・木曜10:30、金・土曜12:00)~16:00 料金:$20 休業日:日・月曜
【地下ギャラリー】
9:30~16:00 料金:$5


王朝を築いた初代王の像

■カメハメハ大王像 King Kamehameha Statue

カメハメハ大王像

左手に槍を持ち、金の兜と衣を纏ったカメハメハ1世像。1883年に、キャプテン・クックによるハワイ諸島発見から100年が経ったことを記念して建てられたもので、カメハメハ1世を深く尊敬していたというカラカウア王によって除幕式が執り行われた。カメハメハ5世のパレスとして建築されたものの5世の急逝によって使われず、現在は州の最高裁判所となっているアリイオラニハレの前に立ち、イオラニ宮殿を見守っている。
(『ハルカナ ホノルル』P151)


アクセス:ワイキキから車で15分
所在地:447 S. King St., Honolulu


画像素材:PIXTA


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