Vol. 21

日本三大夜景と三古泉寒の楽しみ揃う 神戸・有馬温泉への冬旅

夜景に温泉、ズワイガニ。
冬にこそ楽しみたい日本人の大好物が
国内屈指のレベルで揃う稀有なエリアで
洗練された街の灯りと湯宿の情緒をともに味わう

洗練された神戸の街並

江戸時代末期、鎖国の終わりとともに開かれ、早くから西洋化が進んだ港町、神戸。貿易、海運の拠点として、さらには造船、鉄鋼といった日本の産業を支える重工業都市として栄えた歴史を経て、いまなお異国情緒を帯びた重厚かつスタイリッシュな街並を残す。旧居留地を中心に神戸の街を歩いてみると、明治、大正期の洋館のみならず、建物の佇まいや人々の装いに、一朝一夕には培われないであろう落ち着いた華やかさと洗練が見える。

   

落ち着いた華やぎを湛える神戸の夜景

神戸は、函館、長崎とともに日本三大夜景スポットのひとつでもある。港を水平かつ間近に見る神戸モザイクや、市街地に近くカップルでフェンスに南京錠を取り付けると願いが叶うとされるビーナスブリッジなど、市内には数多、夜景の名所があるが、三大夜景に挙げられる展望を厳密に言えば、六甲山地、摩耶山の山頂にある掬星台展望広場から見下ろす眺望を指す。港を含む神戸の市街地はもちろん、六甲アイランド、ポートアイランドから果ては大阪市街、関西国際空港まで広大な光の絨毯が続く圧倒的なスケール。商店街やテーマパークで催されるライトアップとは異なり、昼間見た街並同様、シックな華やぎが印象的な夜景だ。手前の六甲山と奥の海面の暗がりもまた、光の海を引き立たせる効果を担い、海上を行く船舶の灯りも相まって、風景に奥行きを与えている。
(『おとな旅プレミアム神戸 ’19-’20』P18)


開湯1400年を誇る日本最古の温泉

 

神戸から六甲を越えた山の中腹に位置する有馬温泉は、神戸の街の中心から車でも電車でも約30分という便利なロケーションにありながら、都会の神戸とはまるで異なる山あいの温泉街。九十九折りの細い通りに沿って格子戸が目を引く古い木造家屋が並び、昭和初期にでもタイムスリップしたような風情が楽しい。多量の塩分を含む金、発泡性の銀と2色の湯が湧出しており、それぞれ皮膚疾患、消化器病などに効くという。日本三大薬泉のひとつでもある、効能あらたかな温泉だ。
(『おとな旅プレミアム神戸 ’19-’20』P142)

 

また山中にありながら、県内の浜坂漁港と売買契約を結んでいるため、「活け」のズワイガニを供する旅館も多い。ズワイは、地方によって松葉蟹、越前蟹などとも呼ばれるニッポンの冬のご馳走で、山陰、北陸が有名だが、日本最大の水揚げを誇るのが兵庫県の浜坂。鮮度がよく、漁港から活きたまま運ばれる旬のカニはズシリと重く、甘みが強いのが特徴。
美しい港町の夜景、古きよき趣が残る温泉街、この時期にしか味わえない美味と、目にも心にも舌にも嬉しい、冬にこそ旅したい神戸、有馬温泉エリアだ。

 

画像素材:PIXTA


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