Vol. 19

寒い時期には、湯気こそが馳走福岡自慢の冬の食材を、アツアツ料理で舌つづみ

フグにクエ、牡蠣、ブリと、寒さが育む旬の味。
キラキラと瞬くイルミネーションも美しく
美食の街の、もっとも絢爛たる季節がやってくる。
九州最大の都市・福岡は、冬が至上。

冬に旬を迎える福岡の食

福岡は年間を通じてうまいものの多いところだが、この街の美食はことに冬。風と海の寒さが厳しさを増すにつれ、一層の輝きを増して猛烈に食欲を刺激する。
もつ鍋、水炊き、博多うどんと、湯気を立てるアツアツグルメは言うに及ばず。夏のあいだは出回らない牡蠣やフグ、海水の冷たさとともに脂がのるブリにクエと、冬に旬を迎える食材は多い。なまこ、クチコ、ガザミ、ウニなどもこの土地の冬のご馳走だ。
鍋料理などの専門店や郷土料理の店に限らず、食のレベル全体が高い街でもあり、地の食材を用いた割烹、フレンチ、イタリアンも名店が揃う。豊かな風土が育んだ地元の恵みを腕に覚えのある料理人たちがさまざまに調理。美食家たちの舌を唸らせる。また昨今、江戸前スタイルの寿司店も増え、高いレベルでしのぎを削っている。わざわざ東京から江戸前寿司を目当てに福岡に向かう人も珍しくなくなった。
もちろん中洲の屋台にも、とんこつラーメン、もつ鍋、鉄板餃子と、寒さとともに魅力を増すグルメが目白押し。寒風に背中を洗われながら、暖かげな燈りの灯った屋台で肩を寄せ合って地元の美酒、美食に舌つづみを打つ。和気藹々と花が咲く博多弁の只中で、熱い料理をふうふうと吹くひと時は、比類なく幸せな旅のひとコマとなる。
(福岡グルメについては『おとな旅プレミアム福岡 太宰府・門司・柳川・唐津』P73~)

   

空気の澄む冬。街そのものが輝く季節

都市部の賑わいは季節を問わないが、街がもっとも華やかに輝くのは年末を中心とした冬の時期だろう。天神の繁華街と地下街、小倉の井筒屋といった商業施設など、クリスマスを中心に色使いも鮮やかなイルミネーションが街にきらめきを添える。
また、街なかばかりではなく海辺を彩る灯りもベイエリアならではの風情。博多埠頭では、ベイサイドプレイス博多を中心にベイサイド通りのパームツリーやデッキフェンスなどがライトアップされる。さらに12月~3月上旬まではベイサイドプレイス博多海側に特設テントが出て「かき小屋inベイサイド」が開催。色とりどりの灯りに照らされた港を見ながら、焼きたての海の恵みを味わう冬ならではのイベントだ。
もう少し足を延ばして、門司港を訪れるのもいい。夜景の美しさで有名なところでもあり、夜空に明るく浮かび上がったレンガ造りの建物と水面に反射したライトの組み合わせがロマンティック。思わずシャッターを切りたくなる眺望だ。門司港には、港の景色を楽しみながら食事ができるレストランもある。目にも舌にもうれしく、この季節にこそ訪れたいエリア。

 

画像素材:PIXTA


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