Vol. 12

全国へ広まる夏のカーニバル四国の2大夏祭りを本場で体感する

各地で夏祭りが催される8月の日本列島。
四国では阿波踊りとよさこい祭りが幕を開ける。
全国のお祭りファンが集って粋な踊りに酔いしれ、
徳島と高知の街が祭りの熱狂の渦に包まれる。

華麗な土佐のカーニバル「よさこい」

 

毎年8月9日から12日まで、高知県高知市で開かれる「よさこい祭り」。華麗な衣装とエネルギッシュな群舞で絶大な人気を博している。全国に知られる祭りだが、歴史は意外に若くスタートは昭和29(1954)年。高知商工会議所のメンバーらが、戦後不況に苦しむ地元経済の復興の願いを込めて祭りを誕生させた。第1回に21チーム、750人だった参加者数は、今では約200チーム、2万人ほどに増え、約100万人の観客が集う祭りに成長した。よさこい人気は全国に波及し、札幌など各地で同様の祭りが催されている。  

 

よさこい祭りの最大の特徴は自由な精神。演舞のルールは、「鳴子を手で鳴らし、『よさこい鳴子踊り』のフレーズを盛り込んで練り踊る」ことのみ。伝統的な曲調の『よさこい鳴子踊り』に、サンバやロック、ヒップホップ調など自由にアレンジを効かせ、独創的なパフォーマンスを披露する。

 

打ち上げ花火が盛り上げる9日の前夜祭を経て、10・11日がいよいよ祭りの本番。参加チームは高知市内16カ所の会場を巡回し、昼夜をかけて演舞を披露する。競演場と呼ばれる9カ所の会場では、よさこい大賞など各賞の審査を行う。会場には大通りや広場、庶民的なアーケード商店街などがあり、踊り子と観客の距離感や盛り上がり方もさまざまだ。最終日の12日には、その年の入賞チームと全国からエントリーされたチームの競演でフィナーレを飾る。
祭り見学の合間には、坂本龍馬ゆかりの地を訪ね、カツオ料理などの名物料理を味わって高知を満喫したい。  

   

粋な男と優雅な女が舞う徳島・阿波踊り

 

  一方の徳島の阿波踊りは、約400年の歴史を持つ日本の伝統芸能で、日本三大盆踊りのひとつにも数えられる。祭りの起源は諸説あるが、「江戸時代に徳島城下で踊られていた盆踊りが、当時流行したぞめき踊りなどの民衆芸能の影響を受けて生まれた」との説が有力だ。  

 

8月に入ると徳島県下の各市町村で阿波踊りが催されるが、なかでも最大の祭りが「徳島市阿波おどり」。連と呼ばれる踊りのグループの規模は最大500人。飛び入りも含めれば踊り手の数は10万人にもなるという。それぞれの連は振り付けや衣装に個性を出し、なかには8ビートや16ビートのドラムを利かせたパワフルな連も登場している。
 

本番前日の8月11日、上級者たち有名連による合同演舞「選抜阿波踊り大会前夜祭」で祭りの幕を開け、12日~15日に本番を迎える。祭り当日は18時から市内中心部一帯が歩行者天国となり、7カ所の演舞場で一斉に演舞が始まる(4カ所有料)。演舞場以外にも「おどり広場」「おどりロード」、ゲリラ的に自然発生する踊りの輪など、市街地の至る所が踊り会場と化し、お囃子の音が街中に響き渡る。「踊る阿呆に見る阿呆、同じ阿呆なら踊らにゃそんそん」の歌どおり、みずから踊りに加わって醍醐味を味わいたい。
祭りの日の前後には、鳴門の渦潮や祖谷渓に代表される徳島の魅力的な観光地へもぜひ足を運びたい。  

 

画像素材:PIXTA


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