vol.112

絶景と絶品、海の幸日本海に突き出た能登の湯宿に憩う

「能登はやさしや土までも」
厳しくも美しい自然と海が育んだ
田畑の実りと海の幸、酒を片手に
個性豊かな温泉地でくつろぐ


人と自然の距離が近い能登は美食の宝庫

おとな旅 金沢・能登 白川郷

能登は石川県にあるが、金沢とはガラリと違う魅力を持つ。金沢は加賀百万石の城下町らしい華やかな伝統と文化が特徴だが、能登は、ぐんと素朴。「能登はやさしや土までも」という言葉がある。江戸の頃から伝わっているようで、観光PRのポスターやみやげ物のパッケージなど、能登ではさまざまな場所で見かけるフレーズだ。能登町は、全域が里山と呼ばれる中山間エリアで、深山と呼ばれる原生の自然と人の暮らす里とが重なっており、特に冬などは気候の厳しい日も多い。互いに労わりあい、力を貸し合って暮らし、温かな人情を育んできたのだろう。


秋から冬にかけて一層魅力を増す能登の湯宿

おとな旅 金沢・能登 白川郷

やさしい人情を育んだ厳しい里山、里海は、一方で豊かな恵みの源泉でもある。能登半島には絶景で知られる棚田があるが、この土地は米がおいしく、水がいい。自然、旨い酒も造られる。日本酒の味には、冬の寒さも大いに寄与する。対馬海流とリマン海流、寒暖2つの海流がぶつかる海に突き出す地形は、旨い魚も豊かにもたらす。ノドグロ、赤エビなど、通年、おいしい魚介が絶えることはないが、11月に入れば日本1と名高い寒ブリの季節となり、能登ガニも出る。美味を求めて旅をするには恰好のシーズンの始まりだ。


また、能登は温泉もいい。石川の温泉といえば1300年の歴史を有する加賀温泉郷が最初に思い浮かぶが、金沢駅を挟んだ北側、能登半島にも全国の温泉ファンたちの熱い支持を誇る有名宿がある。どちらも海の眺望が素晴らしく、食のレベルも高い。この土地でしか味わえない極上の体験とくつろぎが得られる特別な宿だ。


おとな旅 金沢・能登 白川郷

プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選の常連宿

■和倉温泉 加賀屋(わくらおんせん かがや)

おとな旅 金沢・能登 白川郷

開湯1200年という国内屈指の高級温泉街、和倉温泉の名旅館。明治39年(1906)創業の老舗で、特にもてなしの素晴らしさに定評がある。客室数232という大規模な宿でありながら、一人一人の客に対するきめ細かい心配りと多様なリクエストに応えてくれる柔軟な姿勢にファンが多い。毎年、「プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」の上位に選ばれており、一度は泊まりたい旅館として全国に名を馳せている。旬の食材をふんだんに使った食事や純和風の部屋の設えもいいが、七尾湾を一望する大浴場、露天風呂からの眺望は素晴らしい。ラウンジやエステサロン、シアタークラブなど、充実の施設も揃っている。


おとな旅 金沢・能登 白川郷


 電話 :0767-62-1111
 住所 :七尾市和倉町ヨ部80
 チェックイン :15:00
 チェックアウト :10:00
 アクセス :和倉ICから車で5分/和倉温泉バスターミナル下車、徒歩3分
 駐車場 :あり
 予算 :1泊2食付3万6450円~
 ※JR和倉温泉駅から送迎あり(要予約)
(『おとな旅プレミアム 金沢・能登 白川郷』 P.135)


パワースポット「聖域の岬」に立つ一軒宿

■よしが浦温泉 ランプの宿(よしがうらおんせん ランプのやど)

おとな旅 金沢・能登 白川郷

能登半島の先端に位置する宿。辺りは日本三大パワースポットとして名高い「聖域の岬」で、かつては舟でしかアクセスできなかった。宿は海と岩壁の間にあり、まさに秘境。客室数も13しかなく、日本海を一人占めしているようなプライベート感が味わえる。客室や温泉浴場はすべて眼前に海が広がり、一軒宿というイメージからは想像できないラグジュアリーな雰囲気。食事も絶品で幻とも評される黄金ノドグロや黄金アワビなどを使った贅沢な料理が味わえる。


 電話 :0768-86-8000
 住所 :珠洲市三崎町寺家10-11
 チェックイン :15:00
 チェックアウト :10:00
 アクセス :のと里山海道・のと里山空港ICから車で1時間20分/JR金沢駅から珠洲特急バスで2時間40分、
すずなり館前バス停下車、タクシーで15分
 駐車場 :あり
 予算 :1泊2食付2万2150円~
 客室数 :13室
(『おとな旅プレミアム 金沢・能登 白川郷』 P.135)


能登を訪れるなら輪島の朝市は必見

■輪島朝市(わじまあさいち)

おとな旅 金沢・能登 白川郷

2015年の連続テレビ小説『まれ』でも注目された輪島で、ぜひ訪れたいのが、日本三大朝市のひとつ、輪島朝市。歴史は古く、平安時代から続くとされ、360mほどの朝市通りには200を超える露天が並ぶ。鮮度抜群の魚介や野菜はもちろん、地の魚を一夜干しした干物や、能登名物の発酵食品、柚餅子などの伝統菓子からプリンなどの洋菓子、地酒、雑貨まで多彩な商品があり、お国なまりのおばちゃんたちと値段交渉をしたり、食材のおいしい食べ方を教えてもらったりしながらの買い物が楽しい。


また、「足湯 湯楽里」という無料の足湯施設があり、輪島温泉を足湯で楽しむことができる。タオルを持参していない場合は向かいにある「輪島工房 長屋」で、長屋の休業日にはマリンタウン観光案内所で購入(100円)することも可能。


おとな旅 金沢・能登 白川郷


 電話 :0768-22-7653(輪島市朝市組合)
 住所 :輪島市河井町
 営業時間 :8:00~11:30頃
 休業日 :第2・4水曜(開催の場合もあるので要問い合わせ)
 アクセス :道の駅輪島ふらっと訪夢から徒歩10分/輪島マリンタウンバス停下車、徒歩5分
 駐車場:あり
(『おとな旅プレミアム 金沢・能登 白川郷』 P.130)


*施設や店舗の営業などは事前にご確認ください。


画像素材: PIXTA 他


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