vol.101

リゾートしらかみは運行開始から25年車窓に日本初の世界自然遺産、白神山地を映し青森駅へ

フルフラットのシートに展望室
語り部や津軽三味線のライブ等
盛りだくさんのイベントと
刻一刻と変わる景色を堪能


旅情満喫。鉄道好きも絶景好きも大満足

おとな旅 函館・津軽 弘前・青森・白神山地

奥羽本線と五能線をつなぎ、秋田駅~青森駅間を走るリゾートしらかみ。2022年4月で25周年を迎えた全席指定の観光列車で、1993年に日本で初めて世界自然遺産に指定された白神山地や、日々表情を変える日本海、広々とした八郎潟の田んぼといった車窓の絶景に加え、居心地抜群で随所に楽しい工夫が施されたユニークな車両やローカル色溢れる車内イベントなど、乗客を飽きさせないもてなしで人気を博す。
列車は全部で3タイプあり、橅(ぶな)、青池(あおいけ)、くまげらといずれも白神山地にちなんだ名がつけられている。シートは全席指定で、ゆったりと座れるリクライニング席と半個室でフルフラットの4名用ボックスシートがあり、風景とともに乗車前に買い込んでおいたお弁当や地酒を味わうのに最高の設え。また、先頭と最後尾車内には眺望を満喫するのに恰好の展望室が設けられているのも楽しい。


車内、サービス、沿線観光を楽しみ尽くす

おとな旅 函館・津軽 弘前・青森・白神山地

さらに車内では、津軽伝統の金多豆蔵(きんたまめじょ)人形劇や、津軽弁での語り部実演、津軽三味線などのライブ、地元の方が列車に乗り込んで厳選された名産品を販売するふれあい販売など、土地の人や物と出会えるイベントがふんだんに用意されている。
加えて、広々とした岩場のビーチと奇岩が美しい千畳敷海岸では15分ほどの停車時間が設けられており下車しての散策も可能。電車好きには、東能代駅、川部駅、弘前駅でのスイッチバックもたまらない。
沿線には、ぜひ訪れたい観光スポットも数多ある。リゾートしらかみに乗るには別途指定席券の購入が必要だが、自分のペースで各所に立ち寄りつつ、のんびりと旅を楽しむなら五能線フリーパスがおすすめだ。大人3880円、子供1940円で、2日間有効、乗り放題かつ乗り降り自由。白神山地でトレッキングしたり、青池をはじめ大小33もの湖沼がつらなる十二湖を訪ねたり、日本海間近に浸かる不老ふ死温泉でゆっくり疲れを癒やしたりと旅のオプションはさまざま。
また、JR東日本のサイトから乗車前日の15時までに注文、決済するモバイルオーダーを使えば、列車停車中のホームに弁当や飲み物を届けてもらえるシステムが便利。旅のスタイルに合わせてスケジュールを組み立てたい。


旅の充実度は計画立案と早めの予約がカギ

■リゾートしらかみ

おとな旅 函館・津軽 弘前・青森・白神山地

かつては主にリンゴを運ぶ貨物輸送で活躍した五能線を行くリゾートしらかみ。1日最大で上下各3本が走るが、運行日、運行本数は季節や日にちによって異なる。さらに橅、青池、くまげらと、編成ごとに使用車両、車内の設えが変わり、催されるイベントも違う。また、車窓から日本海に沈む夕日が見たい、途中下車して観光や食事を楽しみたいといった選択する旅のスタイルによって、あるいは二人で旅するのでリクライニングシートが快適、子供を含む家族旅行なのでコンパートメント・スタイルの半個室を選びたいなど、同行人数によっても希望の便と席が変わってくる。
秋田駅~青森駅まで全線乗車すれば、所要は約5時間。この時間をどう過ごしたいかをイメージしつつJR東日本のホームページをチェックし、希望の席を予約するのが旅の第一歩。同行者とあれこれ相談しながら予定を立てれば準備の時間もワクワクと楽しく、旅当日の充実度も上がる。人気の列車でもあり、早めの予約がおすすめ。


 電話 :050-2016-1600(JR東日本お問い合わせセンター)
 料金 :秋田・青森間 乗車券4510円、指定席券530円(通常期)
(『おとな旅プレミアム 函館・津軽 弘前・青森・白神山地 ’21-’22年版』 P.147)


氷河期を終えた8000年前から続く豊かな森を知る

■深浦町白神十二湖 エコ・ミュージアム(ふかうらまちしらかみじゅうにこ エコ・ミュージアム)

おとな旅 函館・津軽 弘前・青森・白神山地

白神山地は、青森県南西部と秋田県北西部にまたがる約13万haの山岳地帯。うち、約1万7000haが世界自然遺産に登録されている。登録の理由は、ブナ林の純度の高さとすぐれた原生状態の保存に加え、動植物相が多様であること。
ブナの木は、天然のダムと評されるほど保水能力が高く、森には澄んだ青色が幻想的な青池や、エメラルドグリーンに発色する沸壺の池をはじめ美しい水辺の風景が点在する。
深く広大な緑と豊かな水は多くの動植物を育み、イワナ、アユ、ヤマメなどの魚類、クマゲラやイヌワシといった希少な鳥、ニホンザル、ニホンカモシカ、ツキノワグマ等の大型哺乳類の住処となった。植物では、ブナ類の木々のほか、固有種のアオモリマンテマ、ツガルミセバヤなど、このエリア特有の野草も見られ、特に5月後半から6月にかけての初夏、カタクリやシラネアオイ、ユキザサ、ニリンソウ、トチノキ、ホオノキなどが花を咲かせて見るものの目を楽しませてくれる。
エコ・ミュージアムには、映像やジオラマ等、白神山地と十二湖を知るための展示があり、登山、森林セラピーといった遊歩道や観察小屋での自然体験が可能。


おとな旅 函館・津軽 弘前・青森・白神山地

 電話 :0173-77-3113
 住所 :深浦町松神松神山1-3
 開館時間 :9:00~17:00
 休館日 :月曜
 駐車場 :12台
 アクセス :JR十二湖駅から徒歩20分
 駐車場 :あり
(『おとな旅プレミアム 函館・津軽 弘前・青森・白神山地 ‘21-’22年版』 P.145)


十二湖散策の拠点。食事や買い物が楽しめる

■森の物産館キョロロ(もりのぶっさんかんキョロロ)

おとな旅 函館・津軽 弘前・青森・白神山地

キョロロという館名は、十二湖に飛来する渡り鳥、アカショウビンの鳴き声が由来。赤い羽毛とクチバシが印象的なカワセミの仲間だ。森の物産館キョロロは青池まで徒歩10分ほどの距離にあり、みやげに適した地元の特産品を販売している。バス停や有料駐車場、コインロッカーもあり、散策の拠点として活用すると便利。麺類やカレーなどのほか、地元で採れた甘いトウモロコシ、青森県産の牛乳を使ったソフトクリーム等、軽い食事やスイーツも用意されている。


おとな旅 函館・津軽 弘前・青森・白神山地

 電話 :0173-77-2781
 住所 :深浦町松神松神山国有林内
 開業時間 :季節により異なる
 休業日 :12~3月
 料金 :無料
 アクセス :JR十二湖駅から弘南バス・奥十二湖行きで15分、終点下車すぐ
 駐車場 :あり(有料)
(『おとな旅プレミアム 函館・津軽 弘前・青森・白神山地 ’21-’22年版』 P.144)


*施設や店舗の営業などは事前にご確認ください。


画像素材: PIXTA 他


【LINE公式アカウントでも配信中!】
特集記事はLINE公式アカウントでも配信中です。ぜひ「友だち追加」してください

友だち追加