Vol. 03

津軽富士と名城を満開の桜が彩るレトロタウン弘前 今だけの絶景

弘前藩の中心として栄えた城下町の面影とともに、
明治・大正期の洋館が多く残るレトロタウン・弘前。
東北随一の桜の名所・弘前公園で、
今しか見られない絶景に出会う。

名城の修復で生まれた期間限定の絶景

青空の下、美しい白壁の弘前城天守、津軽富士とも呼ばれる名峰・岩木山、そして満開の桜が三位一体の絶景を見せる。
この素晴らしい光景は、実は今だけしか見られない貴重なものだ。
現在は弘前公園となっている弘前城には、城の中心となる天守をはじめ、3棟の櫓や5棟の門、堀や石垣など江戸時代の城郭構造が多く残り、日本有数の名城と謳われている。
しかし、築城400年を超え石垣が外に膨らみ天守建築自体も傾くなど老朽化が進み、2013年から大正期以来100年ぶりとなる大規模な修復工事が始まった。
天守は本丸東面の石垣の上に建っているため、土台から持ち上げ建物をそのままの状態で動かす曳家工事で仮の場所に移すことになり、元の場所から約70m離れた岩木山が背景となる場所が選ばれた。
曳家工事が行なわれた2015年夏から、石垣の修復が終了し元の位置にふたたび曳家で戻されるまで、5年ほどが見込まれている。
期間限定の景色を見られる機会はそう多くはない。

名物のリンゴが日本一の桜の秘密

天守を美しく彩る桜の美しさにも、弘前ならではの工夫がある。
「桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿」のことわざがあるが、毎年2月末から3月末にかけて弘前公園内の52種類2600本にもなる桜の木の剪定が行なわれる。
同じバラ科である弘前名産のリンゴの栽培方法を取り入れたもので、独特の工夫と長年の徹底した管理の成果により、花芽ひとつひとつに4?5つの花が咲き日本一といわれる迫力ある花付きを見せる。
樹齢60?80年ほどが寿命とされるソメイヨシノも100年を超える古木が300本以上ある。
写真の桜はソメイヨシノでは日本最長寿とされる明治15年(1882)植栽のもので、二の丸・東内門近くで見事に花を咲かせている。

「さくらまつり」もアニバーサリーイヤー

例年200万人を超える花見客が集まる「弘前さくらまつり」は、弘前商工会主催で大正7年(1918)に開かれた「観桜会」から始まった。
100年目にあたる2017年と100周年の2018年は、例年よりも会期が延長されていて、2018年の日程は4月21日?5月6日。
桜が散り始めた頃に水面が花びらでピンクに染まる外濠の花筏や、ずらりと連なる赤いぼんぼりが風情のある西濠沿いの桜のトンネル、幻想的な美しさのライトアップされた夜桜と見どころが多く、ソメイヨシノ以外の桜もあるため、長い間花見を楽しめるのも魅力。
開花状況や花筏の様子はホームページなどで、訪れる前に確認しておきたい。

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